出張

れんたい

L10108149時30分からトップセミナーの2日目のプログラムたスタート。

最初の2時間は認定こども園の意義。今更ながらですが、法律の面からの振り返り。次に、法律の面から求められる教育・保育の内容と質の向上努力の理由。認定こども園への移行の事務作業と並行して、何を変え、何を守るか、についていろいろ考え、10月の市役所での説明会でもお話ししましたが、この「何を変え、何を守るか」は一つの答えが出て、ハイおしまいではなく、ずっと繰り返し考え続けて継続発展させてゆく過程で、これはある意味、工業製品を作る会社と会社の製品・商品と同じ。商品を一度市場に投入する、売る、ではなく、常にカイゼンを繰り返して良い商品にしてゆくのが基本。認定こども園の運営も同じ。この場合、商品はもちろん園児でも職員でもなく、教育・保育の中身ですが。 これは10年前の答申ですが、イキの良さは感じます。

http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chukyo/chukyo0/toushin/05013102.htm

次に、小学校との連携についての義務の説明。発達の連続性、学びの連続性を保障する意味から、認定こども園は小学校との連携を計画的に行い、実施する義務がある。幼保連携型認定こども園教育・保育要領にも書かれていますが、ちゃんとその重み、方策を教えてもらいました。また、今回の講演では中央教育審議会の答申や港区で昨年制定された幼児教育に関する区としての方針(区役所、区教育員会、保育園、幼稚園のいろんな層の職員が一緒になって作り上げたもの)が紹介され、先を行く自治体、園経営者の凄さに気づく。「小一ギャップ(保育園では年長で一番なんでも任されて、自分たちできたのに、小学校に入ると一番下で、子供扱いされること)」が「あるある」と他人事の様にいう保育者は多いですが、「じゃ、それをどうするんだ」、というところまで区がまとめたところがすごいです。

https://www.city.minato.tokyo.jp/shidoushien/nyuugakumae.html

最後は3つの認定こども園の園長による報告会。自園が保育園から認定こども園へと移行したので、多くがこのパターンかと思っていましたが、学校法人として幼稚園、社会福祉法人として保育園を経営していた方が、少子化によって両方の園で園児数が激減し、経営的な理由と地域の要望でこれを幼保連携型認定こども園に移行したときのはなし。幼稚園教諭と保育士の交流や、保護者への説明、年間計画の策定などの様々なレベルの経験談(=苦労話)をシェアいただきました。

最後に、主催者より今回の新制度で「年金+介護+医療」がこれまでの社会保障だったが、これに「子育て」が加わったことの社会的意義は大きく、社会保障(この国を継続的に発展させる仕組み)としての我々の仕事の意義、責任、やりがいを語ってくれた。また、今回の新制度は消費税の改定によって得られた税金を財源として実施され、恒久財源になったことは継続性が確保されたが、消費税は国民全員が公平に負担する税であり、国民全員のお金によって賄われており、国民全体で子育ての面倒を見て行こう、という意思の表れであり、それを日々感じながら仕事をすべし!という言葉もストレートに私の心に残りました。

「教育・保育」とはどうやるんだ、という基本的な焦りは参加者に広く共有化されており、その点に特化したセミナーでした。また、何事も最初は大変、だから楽しいいんだ、という思いも、今回認定こども園に移行を決断した園の経営者には共通している、とう一体感も感じたし、自分の中にも湧いてくるのがわかりました。

霞ヶ関を出て、関東風味付けのお蕎麦を久々に食べて、新橋駅に向う途中「あ、副園長!」とすれ違い後に肩をたたく肩が。振り返ると、青Aクラス園児のパパでした。「霞ヶ関のセミナーの帰りです」と私に、これから霞ヶ関の会議に出席するんです、とのご返事。お蕎麦を食べる寄り道をしていなければばったり合わなかったわけで、すごい確率での「バッタリ」に驚いた次第。It’s a small world!