会議・勉強

ひろく、ひろく

午後、もともとは20年来の友人からい紹介されたITエンジニアで起業家の彼がやってきた。

何度か会っているので、気心は知れており、話題は保育であったり、ICTであったり。 成長分野はどこにあるか、差別化は? マーケティングはどんなアプローチが最適か・・などの1時間ぐらい脳を刺戟する話をしていました。 起業家なので、自分の創造力、行動力が財産。しかし、社員への給与の支払いや研究開発費など普通の会社としての経営も当たり前ですが、大切であり、地元の自治体に研究内容をプレゼンし、補助金や研究費の援助を申請したところ、「外国人のベンチャーになんで、税金を出して援助するひつようがあるんだね」の一言で断られたという話をしてくれました。温厚な彼ですが、少し悲しそうに、また少し憤慨しているようでした。 私は、海外で商品を売り歩いた経験があり、似た経験があるので、憤慨しました。もちろん、解決策は自分で考え、困難を乗り越えることはできましたが。だから、私が申請書を読み、トップに推薦する立場であれば、「外国人が来て、起業し、商売を始めて、将来はたくさんの雇用を生み、税金を払い、地域経済を活性化させる可能性を持った、こんな人たちがたくさん集まってくるような都市にしたい! あなたが、その第1号の可能性があるよ」と勇気付けるのが仕事だと思う。

先週末に東京大学で行われたシンポジュウムでは、ハーバード大学院の幼児教育研究者は、これからのグローバルな社会を生き抜くためには、人と人、国と国、文化と文化、などの”違い”を認め合い、新たな価値を創造していくことが、”同じでないから、排除する”という排他的な着眼点しかもたない考えより優位に立ち、グローバルな社会を生き抜く基本能力だ、と講義で聞きました。その通りです。 外国人の起業家もたくさん集まり、ワイワイガヤガヤ、面白くて、これまで創造もつかなかった商品やサービスを提供し始める、そんな街づくりが必要です。と、いう意味で、この「なんで外国人のベンチャーに・・・」と発想する旧型人類にはひろく、ひろく世界に目を向けてくれたまえ、と言いたいです。

夕方、東大でのシンポジュウムを聞きながらアマゾンした本が届きました。表紙があっぱれ! 内容は面白いのなんのって、こんな路線でいきたいものです。人生、一度限りなんだし。

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