発育

おてがみ

青組のはじめ君からお手紙をもらいました。

今朝、駐車場の誘導が終わり、黄色組の様子をみて、青組の様子も見よう、と思って奥に進むと、はじめ君がしゅう君が小走りに私の足元まで来て、左右の足にしがみつき、はじめ君が「せんせー、おてがみかいてきた」とスクールバックの前のポケットからお手紙を出してくれました。しゅう君は、お手紙の封筒に貼ってあった車の形のステッカーを見て、「これもっとる」と話に加わります。「はじめ君、ありがとう。お手紙が書けるんだね」というと、「うん、かいてきた」と笑顔。 「・・・くんにもかいてきた」といって、ポケットのジッパーを大切そうに閉めて、青組に小走りで戻ってゆきます。

はじめくんとは、ポロシャツのロゴマークが一緒なとき、そうでないときも毎朝シャツを見せ合って、「あいっしょうや」「あ、きょうはちがうねー」とご挨拶する仲です。

つくづく、こどもの生きる力、ってすごいな、と思います。 フラッシュカードで遊びながら文字を教える、というよりは暗記させる、方法が一時盛り上がり、自分の娘も「冷蔵庫」とか「列車」とかカードをみて「読んで」ましたが、そんなのは身につかず、大人がみて面白いだけの姿。こどもが自分から文字に興味を持ち、それは絵本や友達が字を書いている場面を見て、という場合は多いですが、それを自分のものにしたくて、字を書きたい意欲がわいて、親や保育者が手助けする、という流れが確実に文字は頭に入り、使うことに喜びを感じるようになります。

文字を書いて、自分の思いを相手に伝える、これは青組で毎年流行し、お手紙のやり取りが園内で始まります。 これは、きっとLINEやSNSで大人がその便利さに夢中になって、メッセージのやり取りが活発になることと同じです。この人間の基本的欲求にこたえるLINEやSNSの開発者って、これまたすごいな、と思う次第。

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