発育

どんどん

教育改革は進んでいます。

8月26日に審議内容がまとまり11月に12月に答申が予定されている、次期学習指導要領等(等=小学校、幼稚園)では、

「何を学ぶか」 だけではなく(学ぶ中身についても改定されあす)

「どのように学ぶか」「何ができるようになるか」までを見据えた改定が行われます。

「どのように」は時代・学習環境の変化によって、変わるものです。たとえば、辞書や図鑑といった紙ベースのアナログな「どのように」から、タブレットを道具として使い、早く気軽に探していた情報が手に入る時代。 また、そんな時代だからこそ、様々なルートから得られた情報を吟味して責任をもって使うことも同時に学びます。

また、今回の改定では

1)生きて働く(税金を払う、国家の一員・構成員)「知識・技能」の習得

2)未知の状況にも対応できる「思考力・判断力・表現力など}の育成

3)学びを人生や社会に生かそうとする「学びに向かう力・人間性」の涵養(かんよう)

の「3本柱」を教育課程の枠組みとして位置付けています。 戦後の高度成長期を支えた世代が労働人口から抜け、GDPなどの国力が衰えるトレンドにあるこの国を持ちこたえ、再度成長路線に乗せる、という意気込みが強く感じられる内容で、大賛成。 ノーベル賞を頂く学者の高齢化が物語る通り、高度成長期のストックでなんとか存在価値を維持している我が国としては、次の世代、次の次の世代を確実に育成する道筋が必要であり、それが今回の改定にあると思います。

幼保連携型認定こども園に昨年移行し、小学校以降の学びの方法や内容に強く興味を持つようになりました。 もちろん、小学校以降に学び経験することの先取りに興味があるわけではありません。今回の改定の中でも、幼稚園の役割、5歳児修了時までに育ってほしい具体的な姿、幼児教育の学びの成果が小学校と共有されるような工夫・改善を求めています。具体的には、

ア 健康な心と体

イ 自立心

ウ 協同性

エ 道徳性・規範意識の芽生え

オ 社会生活との関わり

カ 思考力の芽生え

キ 自然とのかかわり・生命尊重

ク 数量、図形、文字などへの関心・感覚

ケ 言葉による伝え合い

コ 豊かな感性と表現

この10の要素を幼児教育ではぐくむことが明確に求められているわけで、これなしに小学校へ進ませないでくれ、ということ。 これらを遊びを通して、身につくカリキュラム作成力と実行力が園の実力となっていく、分かりやすい目標だとおもい、それぞれにチェックマークを付ける教材、教室環境、職員研修の準備をしています。 昨日の、青CクラスでのICT教室もその一環です。

学習指導要領改定の方向性