園の日常

わたしできる

こどもは想像力、みようみまね、再現力の王様だ、と園にいると気づくことがある。

午後のおやつのじかん。 ロビーの手洗い場は登園とお昼ご飯の手洗いが終わり、ペーパータオルが切れる確率が最も大きい時間帯です。

黄色組、青組と順番におやつを食べますが、青組の時間にはペーパータオル入れは、上も下も空っぽに。 たまたま、その時に手洗いをして、ペーパータオルがないことに気づいた、らあちゃんは、驚いた表情一つ見せず、先生を探して”やってもらう”わけでもなく、手洗いの下の収納庫から、ペーパータオルのパックを2つ出して、器用に真ん中の取り出し口を開けて、ホルダーを開いて、取りやすいように1番最初のペーパータオルを少し多めに引っ張り出して、取り立ち口の高さに合わせてセットし、”パタン”とふたを閉めます。

上のホルダーはかたくて開かないので、私に「開けて」といって、そのあとは、一つ目と同じ丁寧なセッティングをしてくれました。 しかも、最後は水滴で汚れたところをペーパータオルで丁寧にふき取り、ゴミ箱へ。

「ありがとう」というと「いいよ」と。 その笑顔は「私、できるし」という自信にあふれたものでした。 こうやって、ひとつひとつできることが増え、自信を深め、ほかの人に役立つことをすることが当たり前と感じ、役に立てることに喜びを感じ・・・と健やかに成長するのですね。 小さい出来事ですが、小さいことの積み重ね、これが成長と思います。

夕方は、しゅうちゃんが自分で靴下を。 ちゃんと、かかとのところが、かかとのところに来ると、快適にはける、と知っているようで、かかとのところを探して、うまく”えい!”と引き上げて、気持ちよさそうに下駄箱に向かって歩いてゆきました。”わたし、できるんだよ”と。

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