会議・勉強

りすぺくと

9時に国際会議場に到着し、10時半からの分科会の最終打ち合わせとプロジェクターの確認。

PCにインストールされた画像ソフトのバージョン違いで、発表者のファイルが開けず。 あれこれ手を尽くし、10時15分に問題解決。 200人定員の会議場で150名の参加者。 ちょうどいい。 担当した分科会は「一人ひとりを大切にする具体的な保育 ハンガリーの保育をヒントにした日本での保育実践」です。 ハンガリー在住の保育者、そのアプローチを取り入れている愛知県の園長が発表し、私が司会進行役。 お二人とは5年以上の付き合いで、2013年にハンガリー研修に参加した際に現地の園の運営、園内の様子は見ているので、なかなか楽しい司会業でした。

ハンガリーの保育が良くて、日本はダメ、という構図ではなく、ハンガリーのいい例を日本に取り入れることができるか、そうするとどういう育ちが保証されるか、職員間の理解と実践力の差を少なくするにはどうするか、などとても現実的な話。 3週間前は、参加者の8割が大学の研究者で、残りが保育園関係者の日本保育学会のシンポジュウムで、今回はその反対で、8割が保育園関係者。 それぞれのアプローチの差、分析と改善など、無し。

子供の時に身につけた生きる力は一生の生活を左右します。 例えば、面白い例ですが

「おもちゃが沢山ある」=「選択肢が多い」=「分析・決断力がつく」です。 ホテルの朝食バイキングで、和洋朝食がふんだんに用意されていても、食べられる量は決まっており、それなら優先順位、空腹具合、いつも食べ慣れているもの・・・など、決定が早くなります。 私は、買い物は早い方。 おもちゃが沢山ある環境に育ったのかもしれませんね。

また、大人の姿勢としては「できることを褒め、できないことを手伝う」。 子供は知らないことだらけで、いつでも学んでいるので、素材をちりばめておくことは、家でも園でも大切。 ハンガリーでは、2歳児が全身鏡の前で、排泄+手洗いの後に、自分のクシで髪をとかすのですが、これは子供のうちから身だしなみのセンスを身につけるため。大人になって、就職の面談など第一印象が最大の決め手であることから、大人になっても大切なスキルとして、子供の頃から磨いておく、という話。 私は、父がおしゃれであったので、着るもの、持ち物については気をつけています。 これも、親というお手本があったため。

4時半に分科会が終わり、”交流会”に参加。参加人数は1300人です。 食事の後に、アトラクションとしてプロのシンガー、ダンサー、三味線奏者が素晴らしい音楽を聴かせてくれました。 プロが演奏を始めても、大会関係者、全私保連役員席では立ったまま、飲み物の注ぎたしや談笑が行われています。 舞台の上のプロが見たら、なんとだらしない人々、それも将来の日本の持続的成長を担う子供達の教育・保育団体の役員だ、と思うと残念。私も、隣の席のかたが同じように談笑しているので、「静かにして音楽を聞きませんか」と注意しました。 大人が手本、その手本がダメなら、ダメですね。民度の低さを感じて、がっかりしました。 プロへの尊敬の念、これはどんな職業の方に対しても、自然に持つことが上品な人ではないか、と思いつつ会終了前に席を立ちました。

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