出張

みっかめ

昨日の午後と同じく、今朝も大渋滞の中を通り抜けて高速道路で45分ほど郊外のキケレト幼児保育を見学。

設立65周年で元公立大学の職員向けの保育園。3歳から7歳(6歳から小学校ですが、早生まれ=6月から8月、はもう一年残る事ができる)までで110名定員の園。 クラスは各20−30人のサイズが4クラスの異年齢時保育を行っています。

朝の自由遊びから、水分補給、民話を先生が話す時間、少し体を動かす時間と流れる様子を見学。 水分補給へは、3歳児から移行し、年長まで水を飲んだところで、先生を囲んでの民話。 地元に伝わる少し怖い話。 土地を取られた農民がそれを地主から奪い返す話。 24名のクラスで、最初は興味を示さず、友達とじゃれあったり、補助の先生の膝の上で寝っ転がったりしていた園児も、話が盛り上がる時点ではみんな先生の前に来て、怖い話を怖そうな、真剣な顔つきで聴き入ります。そのあとは、民謡に合わせて踊り、園庭遊びに。

校長先生と50分ほど意見交換。 行事が多い、保護者との約束事、研修などについて。  ”なるほど!”と膝を3回ほど叩きました。  園庭は3段階の高低差があるとても広いく、自然溢れる場所に、大小の小屋が点在し、遊びた多様になります。 2段目の園庭はサッカー場。さすが、ヨーロッパの国ですね。 民話を聞いた先生が、園庭で鬼ごっこしながら、わらべ歌を歌い、それでまたみんなが外でも盛り上がる。 広い園庭に先生は5名。 もちろん、全体に目が行き届くわけではないのですが、それでも雲梯の上に登ったり、フェンスの端に座り込んだりする園児、いろんな状況です。 そこには、「監視する側」対「監視される側」という関係ではなく、お互い「無理はしない」という暗黙の了解、信頼関係で園庭遊びが成り立っていると思いました。 3年前に訪れたアイルランドの保育園でも、野球場2つ分の園庭に園児20人ほどが散らばり、先生は2名が椅子に座って世間話、という場面がありました。「ちゃんと見てなくて大丈夫? 迷子になる子はいないの?」と質問すると「子供は自分の境界を知っているので、心配ない」という答えでした。 そのまま、日本に当てはまるとは思いません。 国の歴史、民族の歴史、家庭、空間価値観、アタッチメント。 時間をかけて築かれた大人と子供の関係のうけで、成り立つのがその国の保育現場と考えるからです。

さて、3時頃に中央市場までホテルから10分ほど歩いてみました。 食事も歴史と文化の一部。 八百屋と肉や。 魚は見かけませんでした。 とても清潔でした。 いろんな肉を見たので、食と食材に対してナイーブな私は、しばらく肉類を食べたくなくなりました。

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