あいちゃく

10時過ぎに赤組のお誕生会に顔を出す。

2月が1歳と2歳のお誕生月の園児ですから、1歳児さんは「こいつは、だれだ?」とプレゼントを渡す前に泣きべそ顔に。 2歳児さんは、「えんちょーせんせー」と誕生日でない友達からも声援を受けて、プレゼントを渡します。 特に、成長が著しい赤組は、その発達段階の違いが顔の表情やしぐさにでる。 ”泣きべそ”は、安心して助けを求めるとそれに必ず反応してくれる大人が、必ずそばで見ていてくれる、思いが乳児には備わっており、泣くわけです。 感情がマイナス方向に変化したときに、必ずプラスに持っていってくれる、そんな大人の存在が心に刻まれている証です。

東京大学大学院(発達保育実践政策学センター)遠藤利彦教授は、12カ月から18カ月のこどもが、知らない場所で親と引き離されたときの、こともがとる行動パターンを3つに分類しています。

1)「回避型」 親と別れてもさほど混乱はせず、再会してもそんなに喜ばない、どちらかといえばよそよそしいタイプの行動をとる

2)「安定型」 親と別れると大泣きするなど、感情が乱れ、再会すると喜んで安心する。そして、親と積極的にスキンシップを求めてゆくタイプ。

3)「曖昧型」 親と別れると大泣きするなど、感情が乱れるが、再会してもすぐには落ち着かず、親に対して怒りをぶつけるタイプ。

それぞれのタイプ子どもの親の行動としては、

1)「回避型」の子を持つ親の行動= 泣いて愛情を求めているのに、それを受け止めない(気づかない)親。 あるいは、子どもが愛情を求めれば求めるほど、それを嫌がって子どもから離れる親。(???) この場合、あえて子どもが愛情を追い求めないほうが、親は機嫌がいい、だからこれ以上怖い思いをしなくていいように、親を追い求めない。 一見クールに見えても、実際は、心拍数がかなり上がるので、内面はドキドキ、パニック状態にある。 子どもの健全な育ちに悪影響。

2)「安定型」の子を持つ親の行動= 愛情を求めた時の応答性がよく、一貫している。 それにより、こどもからすれば、いろんな感情表現を増やせば、それに対して応えてくれる親の存在は安心であり、信頼関係を結べる。 一時的に親と別れても、再会時にはすぐに立ち直り、安心していられる。

3)「曖昧型」の子を持つ親の行動= 子どもとの対応が一貫しておらず、気まぐれ。 ある時は猫可愛がりし、ある時は子どもの愛情欲しいシグナルを見逃すか、気が付かないふりをする。 怖い思いをしたときに、親に抱き着いたら、ある時はギュッと抱きしめてくれるが、そうでないときもある。 子どもからすれば、見通しがつかないし、混乱する。 なので、「こんどはどうしてくれるかな」と自信がなくなる。 用心深い性格になり、とても激しく泣いたり、執拗にくっつこうとする。絶えず、親の関心を自分に引き付けようとすることになりる。

もちろん、「安定型」が理想ですよね。 親を「保育士」に置き換えると、いつもべたべたすることなく、また愛情や注目してほしいという子供のシグナルをスルーすることのない、「見て守る」愛着形成が理想です。

午後は、石川県庁で「まなびのアトリエ」の利用開始許可を頂きに。 少し早く到着したので、県庁に勤める友人と19Fの展望喫茶でお話。 お昼時間で、混んでましたが窓際の席で、雄大な山、海を眺めました。 雄大な気持ちで会議に臨んだためか、こちらの要望を受け入れていただき、「まなびのアトリエ」の利用開始許可が下りました。 2月中に、青組から順次新しいクラス配置に移行し、黄色組は元通りの1Fへ。2Fの赤組は広々と使える保育環境になります。 せっかくなので、最良のクラス配置になり、これまで場所の制限があり行いつらかった学びの場面も増えていくよう、慎重に計画を実行に移していこうと職員と頭をひねっています。

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