見守る保育

むちゅう

「集中力」というと、客観的に測ったり、その「力」をつけようとして、余計な指導や教え込みが大人から入ってしまう。

かたや、「夢中」は本人次第。 おとなでも、テレビで「相棒」など観ていると、ストーリー展開の予測を心の中でしたり、作家の仕掛けた意外性にどっきりしたり、と本人と作者とのやり取りが弾み、また次のドラマ展開や、本の先を読むたくまる。

集中力は訓練と場数で身に着けることができるけど一方通行、夢中は仕掛けの面白さにまんまと乗っかったり、或いは素材の面白さにひかれたり、と相互通行だとおもいます。 なので、こどもの姿をみていると、和光では、断然「夢中」な姿を見かけます。 もちろん、先生の話を集中して聞いて、忘れ物がないか、次は何をするかについて記憶に残す作業は、小学校以降に必要な素質ですから、集中タイムとそれ以外とのメリハリはありますが。

園庭やクラスで、こどもたちの表情を見ていると、心の中まで予測がつくようで、私はレンズ越しに子どもたちの姿を見ることが日常です。なので、幸せな仕事だと思います。