出張

みえる

ナッシュビルでの全米幼児教育者協会総会、9千人の参加者が3日半で200ある分科会から、自分の興味や知らない分野を開拓する機会があります。

部屋に入りきらず、床に座って、あるいは立ったまま90分の講義を聴く分科会もあれば、20人程度のこじんまりとした分科会まで。人数の多さは関心の高さの現れです。 開場の30分前から席取りが始まり、あっという間に床席確定、と言う具合。 特別な権利を持った子どもの支援、STEM、リーダーシップ論、で床席でした。

コーン・フェリーのコンサルタントが書いた「VUCA 変化の時代を生き抜く7つの条件」を移動中に読んでいます(Kindleですから、印刷物ではなく、印刷所から本屋までの輸送にかかるCO2もなく、読み終わった本が書棚に残って捨てるタイミングに悩む、とういう問題まで解決してくれる、クリーンで、グリーンな本の読み方です)。 不確実な現代と将来を生き抜くために、これまでの仕事のやり方や時間の過ごし方を変える、がテーマです。

子どもたちは、予想が付かないことをするのが普通です。 途中で話が膨らんだり、方向転換することが当たり前で、それが面白くて(可愛くて)、子どもたちと話すのが大好きなのですが、そうすると子どもたちの話についていくには、自分も大きく心を開いて、臨機応変にレスする度量が必要で、これは本を読むよりよっぽど”訓練”になります。  泥んこのボールは、子どもたちにはとても美味しいケーキに見えます。おもちゃの果物を「美味しいね、おかわり」とい言うと、喜んでキッチンに戻って、もう一度盛り付けをして、「どーぞ」と差し出してくれます。泥んこが泥んこに、おもちゃの果物がおもちゃの果物としてしか眼に映らなくなるのは、いつからでしょうか? どんなきっかけで、泥やおもちゃとしか、見えなくなってしまうのでしょうか。 いつから、どんな原因で、困難が困難としか見えなくなり、チャンスとは見えなくなるのでしょうか?  子どもに関する分科会を3日間梯子して、いろんな「なるほど」と感心して、VUCAをKindleして、考えを深めるきっかけとなりました。