発育

いくじ

「育児を通して、親も育つ」とはよく言われます。

子育てで生活が充実感に満ち溢れる場合、また子育てがつらい、と感じ八方ふさがりで孤独な場面。 後者のために、和光の子育て支援センター、こども園に相談支援の役目があります。

乳幼児教育に係り、10年。 経理や人事と言った、どこでもある仕事のほかは、100%こども理解が仕事です。 こども理解には、個々のこともの遊びや興味関心に注目することが第一歩です。 第二歩は、生物としての人の理解。 第三歩は、制度とその理由の理解、って感じでしょうか。 最近は、生物としての人の理解にハマっています。 なぜ、この遊びがすきか、なぜ興味関心ってことが起こるのか、おこらないのか? 行動分析は心が表に出てきた事象の分析と理解であり、その行動の奥にある人理解のカギは脳科学。 人の心、行動を司るのが脳。 人類が潜り抜けてきた修羅場を通して、脳の変化・進化が起こり、種の保存がされてきたわけです。 本中には、「危険が迫っているから、逃げるのではなく、逃げているということは、危険が迫っていることです」とありました。 頭で、怖いと感じる前に、すでに身体は危険を回避する行動をとっている、ということです。これは、危険を予見して、車のブレーキを踏むのではなく、ブレーキを踏んだのは、危険が迫っているからだ、という風にも訳せます(よけい、わからないでしょうか・・・)。 脳とは、それほどに高度で我々を守ってくれている存在と再認識しました。また、生い立ちや家庭環境が、「持って生まれたもの(先天的なもの)」とは別に障害になりうる、ということも、日頃の疑問に応えてくれます。

人は、育児が始まると(または、こどもを生んでいない保育士でも)、こどもと接していると脳の反応がかわる。 怖がっているこどもの背中をさすることの意味・効果(スキンシップ)が脳の働きの変化をもたらす過程など。 不登校と脳の成長過程の関係、つまり怠慢やわがままではなく、脳の成長過程のツマズキである、と。 当たり前ですが、すべての行動は脳の働きであり、脳の働きにより説明がつく。 自分とは、死後は?など、ちょっと興味が湧いてきませんか?