見守る保育

きぼう

「希望」という単語が、今日の安倍首相の記者会見で心に刺さりました。

また、東日本大震災を乗り越える原動力となった、「絆」「助け合い」という言葉も。

記者会見では、「要請」ではなく、なぜ外国の様に「強制」「命令」にはできないのか? という質問がありました。 「そうだな」」とも思いましたが、「強制」の反対語は「自発的行動」とも首相は話されました。 日本人は「強制されなくとも、国民としてのほこり、絆、助け合いの精神があれば、自ら行動を起こす国民であり、この度の国難も、希望を持って行動すれば乗り越えられると信じている」という意味に私は理解しました。

保育でも、保育士が「〇〇ちゃんは、これしなさい」「さあ、みんなでこれやるから、勝手に他のことしないでよ!」というスタイルは、過去のもの。強制されて、命令されてやる仕事ほど、つまらないものはない。 その先には、上司と答え合わせがあり、点数を付けられるだけだから。自分で工夫して、提案して、お客様から喜ばれたり、他のお客さんの紹介を貰うほど、楽しい仕事のスタイルはない。

園庭遊びで。夢中になって草を摘んで、ジュースを作って、友達に振る舞ったり、泥団子を「はい、どうぞ!」と目を輝かせて私に差し出す園児は、「はい、これでジュースを作ってね」とか「はい、泥団子はこうやって作るんだよ」と言われてやるより、全く自発的行動の主であり、人間的だと思います。

記者会見の「なぜ、諸外国のように強制できないのですか?」の答えが、「日本は命令より自発的行動の国でしょ」であり続けるためには、保育の現場、そして家庭での子供との道徳観の共有などの対話が欠かせないな、と思いました。