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ろうどう

2年くらい前の石川県社会福祉協議会保育部会の研修で、「感情労働」と題した講演を聞く機会に恵まれた。

CA(昔で言うスチュワーデス)、ホテルの受付、保育士が代表的な「感情労働者」として講演は続いた。何かというと、「時に自分の感情を抑えて、相手の話を聞き入れる」労働。自分の感情を抑えるテクニックを伝授する講演ではなく、その崇高さ(というか、偉い!尊い!頑張れ!)の講演でした。

保育士も労働基準法で決められた週40時時間で働き、「36協定」で時間外労働の確認をとり、労働基準監督署に届けています。和光の場合は、土曜日は勿論、日曜日・祝日は開園しており、延長保育も7時まで。これで週40時間の「持ち時間」を保育し(月次変形労働時間制をとっていて、時間外はほぼ発生しない)、それに加えて研修や行事の準備をするわけです。

保育士の報酬は全産業労働者の平均を月10万円下回ると政府の発表した数字があります。消費税引き上げが決まった段階で、7000億円が乳幼児教育・保育に充てられることになりました。保育士の給与改善(正確に言うと、保育所に勤めている理事(=私、園長)以外の職員の底上げを目的に100%給与改善に充てる制度が昨年度から始まりました。待機児童の多い地域では保育所の建設にもこの7000億円の半分以上が使われるわけですが、こんご更に「感情労働者」への配慮が続くことを期待し、私も全国私立保育園連盟での活動を続けています。

また、感情労働故に、「ありがとう」「ご苦労様」の声かけが最大にうれしい。

というわけで、昨日のクリスマス表現会の後は、忘年会。保育士も人間。人間らしい楽しい会でありました。写真はくじ引きで当たった景品(今週木曜日に銀座プランタンB1のFlying Tigerで買って来た)を早速試着したおださんです。

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