園の日常

せいど

昨日の、全国私立保育園連盟の月例会議での議論は、2020年に予定されている保育所保育指針、幼稚園教育要領の改定について。

小学校以降の指導要領も2020年以降に改定され、アクティブラーニングやプログラミング、小3からの英語と横文字(英語だけ漢字なのは変ですが)といった新しい取り組みについて報道がなされているが、乳幼児教育でそれらの基礎をはぐくむ過程で、一番大切な一人ひとりの子供の育ちに注意して導く保育の要素(つまり、養護)について、小学校以降でも重要視すべきだ、との議論でした。 「養護は小学校入学前まで」といった線引きは、こどもを置き去りにした国際競争力回復にターゲットを絞った制度改革だ、という視点と、いやいやそれだからこそ、幼児教育(保育園、幼稚園、こども園)で、しっかりと親も園もこどもと信頼関係を築き、非認知能力を獲得し、小学校以降で中心となる認知能力もその基礎をつくる、それには変わりはない、という意見も。 違う意見があるから、話し合いが起こり、情報やアイディアの共有ができる。 知識や経験の豊富な先輩園長より学べるのは、月例会議に出るメリットです。

昨日の朝刊で「○○株式会社が幼稚園事業に進出」との見出し。 記事を読むと保育園を経営する株式会社が、社会福祉法人を設立して、幼保連携型認定こども園を開園する。 幼保連携型認定こども園とは、幼稚園と保育園の機能があるので、その幼稚園部分についての話でした。幼保連携型認定こども園は幼稚園でも保育園でもないので、その株式会社が幼稚園を開園するというのは誤りです。 日経でもこの程度か、とがっかり。

同じ新聞でも、今朝は1面の人口減の記事に関連して、地方の都市で出生率が上がったところがあり、そこでは「自分の子供が出てなくても、地域の運動会に住民の多くが応援に行き、こどものを地域全体で大事にして、子育てを盛り上げている」とのこと。 自分の子供のことでなければ関心がない、では地域の再生も発展もない、という言葉。  園運営でも同じです。 今朝のボランティアの保護者の方は、自分の子供だけではなく、クラスや園全体の楽しいイベントを盛り上げてくださいました。 こういったことが大切ですね。

自分で作った午前のオヤツを食べる青組Aクラス。 こんな笑顔があふれる園で居続けたいと思います。

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