午前中に、新橋で20年来の先輩と打ち合わせ。人事コンサルタントを長くやっていらっしゃる方で、人材募集と育成についての意見交換。発掘と育成はセットで中小期的な視野の持ち方について、強い組織の作り方について、社会福祉の職場での現状について大まかな話。つまり、事業会社であっても福祉法人であっても人材は財産。人は材料じゃなくて財産、人財である、という結論でした。
午後は、全国私立保育園連盟の月例会議。今年の活動の振り返り、来年度の事業計画について。待機児童対策、親の就労支援という大義名分で、今を健やかに生きるという基本的な子どもの権利がないがしろになっているのではないか、保育の専門性を軽視して、数をこなす事に目が行きがちではないか。保護者の人気取りで保育が子どもの為ではなく、親へのサービスやおもてなし度によって、評価されているのではないか。現在発売されているダイヤモンドQ誌の創刊号では東京都内の保育園560園を第三者評価(第三者機関による保育園の客観的評価)の結果でランキングを発表しており、ランキング上位の保育園=質の高い、子ども中心の保育を行っているのか、などいついて意見交換。和光で24年度、25年度に行った「利用者アンケート」はこの東京都の「第三者評価」の一部をそのまま使っています。これは広く意見を聞いて、強みと弱みを明らかにして、伸ばす必要がある所の優先順位をつけたり、強み弱みを職員で情報共有する為に行っているのですが、あくまで保育園それぞれに固有の強み弱みを知る為であって、点数化してランキング表にする為ではない、と考えています。
アプリやサイトでレストランやホテルの満足度を星印で表示し、それを参考に利用することはありますが、あくまでも評価は個人の主観的なもの。主観的なものを比べて、ランク付けして競わせる事は、偏りを助長したり、情報提供者の自己満足なり自己顕示欲の結果ではなか、と思うわけです。大切なものは何か、それは人それぞれに違う、それが主観。比べて優劣をつけるものではないと思うけど。スポーツでも、実はそう思う。もっとも、上を目指す気持ちは人として備えていなければならないと思います。