園の日常

しんらい

保育の専門書を読むと(たぶん、子育ての雑誌でも同じと思います)、「アッタチメント」という言葉が頻繁に使われている。

「アッタチメント」といえば、電化製品を買ったときに、例えば電気掃除機には隙間掃除用の「アッタチメント」が付属品でついてくる。

保育の分野での「アッタチメント」はもちろん「付属品」ではなく、単語の意味通り「くっつく」。 ”愛着形成”、つまり誰かを信頼して、好きになる、と同じ意味です。

生まれてすぐにミルクを飲ませてくれる大人は(まだ見えてなくても)目と目を合わせて、居心地の良い抱き心地に安心感を覚え、この大人を信頼し、この大人がいれば、生命の維持ができると感じる。 大人はミルクを飲ませてくれる、排せつを始末して快適に戻してくれる、お風呂に入れてくれる、自分にはなくてはならない存在だ、と思う。 乳児だけではなく、園に初めて来る園児も、最初は大きく泣きます。泣いて、大人を読んで、お母さんと同じように自分を扱ってくれるか試します。 お母さんとどんな会話をして、その時のお母さんとその大人(保育士)との関連を観察し、お互い信頼関係ができていると、乳児もこの大人(保育士)をい信頼します。 この意味で、保育の仕事は誰にでもできるものではないです。 私なんぞ、入園間もない乳児に大泣きされます。

アッタチメントは乳児の時だけではなく、子供が親、先生、大人を必要としているときに、信頼関係をむすべることが大切。 園で過ごす時間、家庭で過ごす時間のバランスですね。

「見守る保育」は先生がこどもたちを見ているだけではなく、こどもの”アプローチして欲しい”を受信して、適切にケアする。 そして信頼関係が深まるわけです。 信頼関係ではなく、上下関係であったり徒弟関係でだから、従うは、信頼ではないです。なので、大人がいないときには、だらけてしまいます。 園庭での園児と先生たちの交流を見ていて、”いいかんじだ”と思いました。

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