まだ、寒い。先月、今月と一度、暖かい時期があったので、よけいに寒く感じる。
朝、エアコン暖房で部屋を暖めないと、なかなかベットから出るのはつらいものがあり、何度か目覚ましをスヌーズにして、往生際悪く5分おきに、目覚ましのベルを止めることになってしまう。いつかは起きるのに。
黄色組のお昼寝の時間が明けるのは、2時半過ぎ。だんだん起きだす子のざわざわした音で、目覚め、ぐーぃーっとノビノビしてから、クルリッと起きだす子。いつまでも猫のように丸くなってみんなが起きだしたことも無かったことにしてしまおうとしている様子の園児(私もこれに近い)もいたり、一人ひとり違う。
昨日は、4月から始まる「絵画造形」クラスの模擬レッスンを青組の保育士が受けた。去年の秋には講師とは狙いや手法の確認をして、4月からのクラススタートの計画でしたが、実際に園児が受けるクラスを一度保育士で経験することに。絵画造形クラスの目的は、認定こども園教育・保育要領で指示されている、5領域(健康、人間関係、環境、言葉、表現)のうちの”表現”の分野で、発送の豊かさ、再現する工夫の楽しさ、できた絵や粘土などの作品を大切にする心を育てます。この分野の専門家である外部講師に絵画造形分野におけるクラス運営を所謂”丸投げ”するのではなく、日常のクラス運営にもエッセンスを導入して”表現”を主眼としたクラスの中身の充実させることに目的があります。ダンスで全身を使った表現もあれば、音で自分の感情や気持ちを表現する方法もある。絵や造形の製作によって、表現する方法もある。大声や泣き声で自分の感情を発信してきた乳児から、道具(絵具、楽器、全身)を使っての表現を加えていく、幼児への育ちへの大切な過程です。そのセンスを身につければ、美術鑑賞、音楽のある生活、料理での味覚の表現など、表現できることの喜びを享受する、共感する力が育つと考えます。きれいな風景、自分の感性に合った音楽や絵、好きな食べ物(私の場合は、ピザですな)、感動とか幸せを感じるとか、これがあると毎日が楽しい。
火曜日の帰りに、床屋に。6時半を過ぎたこの時間は空いていて、リラックスできるので、毎回楽しみな時間。ところが今回は、ちょっとやっかいな先客。小学3-4年生(理科の時間で塩を入れた氷水でアイスキャンディを作ったとか話してましたので)が、母親のカットとブローを待って、退屈極まりない様子。キャスター付きの椅子をスケボー代わりにして店中を徘徊したり、走り回ったり。しまいに「この美容院大嫌いや。くさいし、くらいし、こんなことろにはお客さんこなくなるわ」と悪態をつきだすしまつ。私の髪を切っていたオーナーさんも苦笑いで、早くこの時間が終わらないか辛抱の様子。母親は「あーら、XXちゃん、そんなこと言って」と注意してるのか、励ましているのか分からない。私が小さい時、近所の床屋さんで(この時代は一人で行きます。お代はあとで親が持ってゆく仕組み)髪を切ってもらった後に、何気にあくびをしたら、床屋の親父さんにこっぴどく怒られた。人の仕事にあくびするのか!です。なので、職人さんには敬意を払う人生をスタートできたのですが、この子どもの振る舞いはその時の床屋の親父さんが真っ赤に怒った顔を思い出させるには十分であり、「この美容院、もう来たくない、そのうちつぶれるわ」と悪態を続けたので、すかさず「うるさい!お店にあやまりなさい!」と私が大声で一喝。その子は逃げてゆきました。謝りませんでした。隣の椅子の母親も、バツが悪そうですが、お店の方に謝るでもない。人の仕事に感謝して、自分もうれしくなる。表現力の欠如は生活から楽しさを消してしまう。いろいろ考えるまでもなく、育ちの過程でこの5領域を豊かに育むことはとても大切。みなさんも、こんな場面に出会ったら、どんな気持ちになり、どんな行動をとりますか?自分が勤めるお店で、自分が経営しているお店でこんな場面に出会ったら、どんな行動をとりますか? この子、なぜ、こうなったか、と考えます?
和光の園児のように、こんなに素敵な笑顔で育てば、やさしく素直に自分が表現できる生活を送れるだろう、と思う。