発育

しくみ

わずかな小雪も10時頃にはやんで、青組は園庭へ。

冬の間の園庭遊びは、お砂場道具は片付けて、ボール蹴りや鬼ごっこ、ただ単に走り回るだけでもとても嬉しそうです。遊びには道具が無ければならないものでもないな、とつくづく思う。道具は遊びを発展させるときに有効、なければ遊ばないではないですね。

昨晩のNHKスペシャルは「ママたちが非常事態!? 最新科学で迫るニッポンの子育て」でした。 ホモサピエンス(人間)とサルとの違いは、サルは子育てを母親以外は行わないので、子供は5年周期で生まれるが、人間は年子もある。人間は子育てを親戚やご近所に任せ、仕事に行き、次の子供の出産準備に入ることができる。サルとの違いは子育てをみんなで行うか、母親だけが行うか。つまり、人間はそもそも子育ては親族・ご近所と一緒におこなうことを前提に脳や身体の構造が決まっていて、それ以外の状況にはめっきり弱い。それで、近所や親族の援助が得られないことは想定外ということになり、子育て不安やストレスでママ達が窮地に追い込まれる。保育の必要がある、保育にかける、だから保育園があり、母親が在宅でも地域や親族からの支援がない場合に子育て支援センターがある。勿論、学童クラブの存在意義も同じ。この番組の素晴らしいのは、脳科学と子育てをリンクして説明しているところ。個人の子育て能力の差に原因を求めうるのではなく、人類の歴史とそれにより発達してきた人間の脳の仕組みが、母親にそういった行動を起こさせている、としている。”子育て能力不足”や”母親としての自覚”といった視線ではないことろが番組のアプローチ。この番組を見ながら、園の仕事は人類の長い歴史上のちょとした想定外から生まれ、想定外と平時のギャップをにより生じた諸問題(メンタルな部分や仕事の継続)の解決のために補完的な役割を担うためにあると、普段とは違う視線で見ることができました。また、番組では子どもの育ちを脳の発達段階から解説しています。”脳の働きの結果”として子どもの行動を理解すると、”なぜ、うちの子は落ち着きがないのか”とか”なぜ、わたしのいうことをきいてくれないの?!”ということも、行動の原因が分かれば、少しは気分が変わる。疑似ADHD、後天的ADHDは関わり不足による子供の脳のストレスが原因と言われますが、これも科学的に証明されており、原因は大人にある、と対処法も正確になる、などなど 保育教本を読んだり、研修などの機会で聞いていたことですが、画像を通して振り返るとより理解が深まる、とても身になる番組でした。オンデマンドでも観ることができます、ぜひどうぞ!

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