出張

こんぺてんしー

日本語に訳しづらい英語単語で最近よく使われるのが、competencyですね。その次はsustainableでしょうか。

今日は、今月2度目の東大です。別に、入学試験に落ちたから未練があって、ではなくて(そもそも高3では”私立文系”クラスでしたから)、聞きたい講演会やセミナーの開催場所が東大です。機体変更で777、大きな機体で海外にでも行く気分になります。

保育の世界では、あるいは業界では、”株式会社”の参入を”社会福祉法人”は快く思っていない風潮があり、”商売第一”とか”そのうち倒産、夜逃げ”などネガな意見がまかり通っています。私は、実にひねくれ者なので、”株式会社”にはニュートラルな立場。この仕事の前には、株式会社5社で働いていたわけだし、そちらの方が環境として当たり前で、社会福祉法人のしきたりや作法は、良くも悪くも新鮮。いまだに。

株式会社ポピンズ、ポピンズ国際乳児教育研究所主催のシンポジウムです。テーマは「エディケアで培うグローバル社会を生き抜く力 ー子供にとって異文化とは?ー」です。基調講演はハーバード大学教育大学院Harvard Graduate School of EducationでProject Zeroの主任研究員。テーマは”Educating for Global Competency in Early Years”。つまり、生き抜く力がcompetencyというわけです。その通りだと思います。

こんにち、園にいる子供たちが将来つく仕事の65%はいまは存在しない職種だ、という話はここ2ヶ月ぐらいで聞いた講演・シンポジウムで毎回でてくる流行りことばのようですが、20年前に存在しなかったネット通販はいま生活スタイルの一部です。グローバルといわれても、自分の子供には関係ない、っていう親も多いと思いますが、実際はそうでしょうか? グローバルといっても英語教育の話ではなくて、相手の話を聞く、相手に合わせて、自分の主張の語り方を変えて、最後は相手に自分の思いを理解し、行動を起こしてもらう(=コミュニケーション能力)というわけで、他人の理解、異文化、異言語、に寛容でおじけづかない、堂々とした自分をもっている、そんな人材がグローバルな社会を生き抜く力をもった人材、という講演内容です。幼児教育、保育に落とし込んで、いま園で意識しながら、子供たちを導くポイントについて日米の研究内容が披露されました。そんなに濃くてたまらないような内容ではなかったでが、(同じ場所で前回聞いた講演の石戸菜々子さんのCANVAS http://www.canvas.ws/nanako/?cat=7が今年ベストです)。

日曜の日帰り出張、いろいろ便利です。

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