出張

がっかい

世界幼児教育機構の世界大会+学会の参加は3回目。今回は、韓国No1大学の梨花女子大学のキャンパスでの開催で、教育学部の教員総動員、学生ボランティア多数参加で行われた手作りの大会。大型ホテルで開催された昨年より、アカデミックな空気が大量に漂います。

大学のキャンパスで行われた今回は、講演は階段教室、分科会は大学の教室。40年前に大学生になったことを思い出す、学生に戻った気分で発表を聞き、討議に参加するとても非日常で刺激のある学会になりました。大学のキャンパスはソウル市中心(お茶大と比較されるのはこれもあってか)、キャンパスは広大で古い校舎と新しい建物(地下?)が共存。イノベーションを理念にあげるだけある、と感心しきり。

午前に2つの分科会。 1)は子供の社会性形成に与える要素分析。統計学や最新のソフトウエアを使って、データをマッピングする手法で、さすが。 子供が他人への思いやり、自分の感情コントロールの育ちに影響を与える、親の子供に対する接し方。 データでは、親が我が子を「怒る・命令する・制する」が「ほめる、やる気を起こさせる」関わりにくらべ、思いやりの形成にも自分の感情コントロールのどちらにも悪影響があることが発表されました。

2)は、園児が両親とよりも長い時間を過ごす保育園での園児と教師との関わりについて。 教師の行動分析データは興味ふかい。教師・保育士の8時間を15分単位に「何をしたか」を時間別に記録・分析すると、アメリカのある都市での結果は事務や準備片付けの時間が、園児の行動を見守ったり、ケアしたりするじかんより圧倒的に多く、園児の「ねえねえ、せんせい・・」に応えられていないことが指摘されました。「時間=質」ではないことはいえ、園の教員の時間配分について、計測・分析することはありかな、と思った次第。

来年の世界大会+学会は”クロアチア”です。LLCを乗り継いで、なんとか参加したいと思います。節約せねば・・。

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