7時15分にホテルのロビーで園舎設計の岡本さんと待ち合わせ。 渋谷・下北沢経由で町田に到着は予定より40分早着。
しぜんの国保育園を見学。 保育教育の取り組み方、それを反映した部屋の並び方、部屋の中のレイアウトや備品に”ぶったまげる”。 活動別に独立した部屋の構成や配置の順番など、”なるほど”と唸ること100万回。 11時近くには、卒園生の小学生が絵本の読み聞かせに来園。 何事も想定外ではなく、小学生が笑顔いっぱいに大好な保育園に帰ってきて、園児と遊ぶ、はとても自然な活動であり、保育教育の中身と園舎という物的環境との調和がとれた運営をしているな、と感心。
お昼近くに、若葉台のもみの木保育園。 昨年夏に、改装前を見せていただいており、改装後を見学。 木の窓枠がそのまま残してあり、改装に対する園長先生の優しい心が伝わってきます。 そのあとは、太子堂のもみの木保育園。 ここは、昨年秋に横川・谷保育教諭一緒に見学した園。 敷地のレイアウトが和光が今年取り組む増築分と一番近い形で、レイアウトの参考にさせていただきました。 4軒目の世田谷はっと保育園に到着することには、4時を過ぎており土曜保育の園児がみんな園庭で遊んでいて、園内は静か。 レッジョ・エミリアのアプローチと、見守る保育、異年齢児保育を実践しており、ソフト面では和光に一番近い園。 4軒とも、昨年11月のレッジョ・エミリア市(イタリア)の研修会に参加した園で、3ヶ月ぶりにあって、現地での発見と自園での取り組みについて現場を見せていただきました。 1年で変わるものではなく、毎年 園舎(ハード)も保育教育(ソフト)に手をいれ、理想に近づけ、また学びなおす、という繰り返し。 レストランでも、味や接客には終着点がなく、改善の積み重ねですから、同じです。
世田谷はっと保育園では、2歳から5歳までの異年齢児保育を行っています。和光の「黄色組」+「青組」がひとクラスという構成になります。 そんなかでの2歳児と5歳児の関わりなど、興味ふかい研究発表をお聞きしました。2歳児といっても、ついこの前まで1歳児、5歳児とは遊ばんだろう、というのは大きな誤解。だって、家では5歳児と2歳児が兄弟姉妹で遊ぶこともあるわけですから。 その成果について実例で説明を受けました。 印象に残っているのは、「子供たちの中に、これやりたい、あれやりたい、こうやったらおもしろぞうだ、という気持ちの”内圧”が高まって、それが自発的な行動に表れる、という話。 行事の練習や毎週あるクラス(和光でいうところの水泳や体操など)があったとしても、園児は一旦始めたプロジェクトをどんどん前に進めたいという”内圧”を持っており、これ終わったら、あのプロジェクトやろう!という動機にもなっているという話でした。 来年度の和光のプロジェクトを構成するなかで、といても意味深い実例を見せてもらった夕方でした。
渋谷駅で旧友と待ち合わせ。 駅ビルのお寿司屋さんの前に長い行列。 梅ヶ丘の列ができることで有名なお店です。 ま、ここはパスでした。