会議・勉強

みなおす

働き方改革、についてはいろいろと思うところがある。

東京の米系戦略PR会社COO時代、米人社員に「なぜ、日本人は残業が多いんだろう?」と聞く。 広告代理店と同じで、クライアントから「明日の朝までに、これを仕上げておいて」と言われれば、「はいわかりました」の関係。もちろん、時間でクライアントには請求するので、会社としてもいい話。 そんな時でも、「日本人は来週までに終わらせればいい仕事も、今日残業してやってしまう。そうすると、また次の仕事の次の仕事まで、どんどん仕事を先食いするので、より多くの仕事が舞い込む」のが残業の理由との結論に。

先週の新聞に、「次期指導要領、私の見方  多忙な現場、どう支援 学びの質転換に対応 ベテラン大量退職」のコラム。 社会の流れ、将来を読んでの国際競争力向上のカギとして、教育改革が進められています。 実際に授業を行う現場では、

中学校教員が学校にいる時間は、97年調査の10時間58分から16年の調査では12時間30分へと1時間半増加した。 その分、教員の睡眠時間は97年の6時間26分から5時間48分へと18年間で30分以上減少した。 土日にほぼ毎週出金している教員も中学校で75%に及ぶ。 学びの量を維持したうえで、その質的転換を図ろうとする新指導要領の理念と実現にとって、学校と教員の日系が最大の足かせとなるのは必至である。

と記事にあります。 つづいて、

ベネッセの調査によれば、教員が学校にいる時間は、小学校で平均11時間54分、中学校で12時間30分、高校で11時間33分。 国が働き方改革を提唱するなかで、こういった実態は”ブラック職場”以外の何物でもない。

と囲みのコラムでまとめ。 この後10年で、ベテラン教員が定年により大量退職して若年教員が増加する世代交代もあり、働き方に対する考え方も変わるとしても、現実的には長時間働かないと、新しい教育改革の中身を現場で実現できないとおもう。 幼保連携型認定こども園でも、その運営内容が20年の改定で今まで以上に専門的になり、それに必要な研修をうけることがキャリアアップにつながり、収入増につながる仕組みがまさに、今年度から見切り発車的にスタート。

和光での職員の滞在時間や土日勤務以外でも職場にくる頻度も、中学のそれに近い。 仕事の中身を見直し、直接園児の教育・保育に結びつかない項目は削り、その分新しい取り組を増やす、これが今年のチャレンジです。

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