小さいころ、絵本で読んだ(見た)、外国の街(外国、という概念はなかっただろうから、自分の住んでいる近所の街並みとは違う、という意味です)に憧れたことを想い出します。
その街には、お城があって、王様がいて、みんな仲良く暮らしている、というイメージでしょうか。 観光会館(現:歌劇座)で近所の友達と行ったミュージカル観劇やテレビ(たぶん、白黒テレビ)で、自分の住む街とは違う人々の生活や建物、自然空間などを見て、頭の中でイメージを膨らませたのだと思います。 仕事でオペルを訪れた時にフランクフルトの南に位置するハイデルベルクに行き、小さいころのイメージがフラッシュバックし、感激したことを想い出します。
夕方の青組は、ホールで身体を動かすグループ、静かに絵本を読むグループ、なにやら積み木を慣れべ手、待ちを作るグレープに分かれています。 街のグループを訪ねると、3歳、4歳、5歳児が一緒になってそれぞれが思い思いの街を積み木で作り、馬の形の積み木に乗っている自分を想像しながら、ナチの中を行ったり来たりして、「馬だ、パッカパッカ」と言ったり、買い物に出かけたり、の遊びが展開しています。 どんな街に、どんな姿で訪ねているのか、とても気になったので、聞くと「おしえーん、あっちいってて」と言って、またみんなの遊びに戻ってゆきます。 そうですよね、大人が入るとイメージが急に現実になってしまって、街づくりではなくなってしまいますよね。