園の日常

どうぐ

昨晩は読書。 なるほどな、な事例がありましたので、ご紹介。

ある大学の講義で、「気圧計を用いてビルの高さを計測する。」と学生に出題。 学生がいろんな方法でビルの高さを計測してきた。

1) 屋上から、ロープに括り付けた気圧計を地面に垂らし、このロープの長さを計測した。

2) まず、ビルの陰の長さを図る。次にビルの屋上の角に気圧計を置いて、ビル+気圧計の地面に伸びた影の長さを図り、気圧計の高さを基に、比例でビルの高さを計測する

このほか、2つの計測方法が書かれていました。 教授としては、地表とビルの屋上との気圧差によりビルの高さを求める、を正解と考えていましたが、学生はゼンゼン別のアプローチをして、教授を驚かせた、という話。 正解の数は一つではなく、いづれの答えも受け入れる受け手側の度量も図られるわけです。 本の題名は「ユリーカ効果」。 こんな例、それから発展してビジネスにつながった話が20例ほどでてきます。 読んでいると、自分の頭の固さが分かり、発想の面白さに笑ってしまいます。

さて、保育の現場は、2割が予測でき、8割が予測不能、といいます。 それだけ、ひとり一人の発想が豊かで、頭が自然にフル回転し、目がキョロキョロし、見たものを頭の中で結び付けている様子が分かります。 La-Qや空箱での創作活動など、頭の固い私からは「どこが、そーみえんだろう」ですが、子供たちの目にははっきり自分の頭の中のイメージが再現できているのでしょう。

掃除の手伝いをしてくれる青組ボランティア。 これも掃除機は道具であり、自分のイメージで掃除してゆきます。 吸い込むものはゴミであり、イメージのようです。

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