出張

ふつかめ

ようやく晴れましたが、気温は0度。

バスで郊外の保育園に移動。 今日は、4歳児クラスとの交流と保育士養成学校の授業の見学です。

わらべ歌、音楽が保育にどう組み込まれているかを勉強。 クラス担任の先生と養成校の3年生の2人による午前のクラス運営です。 ハンガリーでは、保育士の資格をとるには、適性テスト(音感など)に合格し、1年から3年までに補助として8週間クラスで実習を行います。 3年間同じクラスなので、例えば初年度に3歳児を担当すると、卒園まで毎年実習に来るわけで、一人一人の園児の3年間の成長が見られる実務的なメリットがあります。 今日は、最初の自由遊びの後にわらべ歌のセクションを担当していました。 体を叩いて音を出したり、声の強弱を使って、歌を通してリズム感や言葉(歌詞)を醸成しています。

園児がランチとお昼寝に無いったところで、保育士養成校の12人が保育園に来て、副園長からわらべ歌の授業を受けるのですが、それを見学。 音程、拍、リコーダ演奏など45分の授業を見学し、日本のわらべ歌で返礼。 その後に質疑応答。

音楽が幼児に与える影響は大きい。 歌は、人類が始まった頃からあり、各地の部族や国々で特徴のある歌が、その地方の楽器演奏に合わせて歌われて、伝承されています。歌詞の意味合い、リズムには歴史と意味があります。 リコーダは、養成課程の3年間でマスターできる(私も中学で習いましたが、3年間でなんとかなりました、確かに)、持ち運びに便利、ということで採用されたとか。

2時まで授業見学と意見交換の後、ドナウ川のほとりの田舎町で遅いランチ。 ヨーロッパに来て、街並みを見て毎回思うのは、世界史で学んだ通りの戦争や文化の結果を経て、今日がある、というところ。 2百年前の家がゴロゴロ。街中の石畳をみると、その当時の人々が石を運んでしいたんだな、と感心。 その流れで、幼児教育をみると、国ごとの特色が見えてきます。 日本のように、単一民族(ほぼ)、侵略戦争の経験がほぼない、などとは違った意味で、幼児教育にかける熱意を感じるわけです。

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