地下鉄と路面電車を乗り継いで、「マイバ乳児園」へ。
二日目に見学した「マイバ幼児園」の1Fにあり、ブタペスト14区にある12の公立乳児園の一つ。 5年前にも来ています。
先づは施設の説明を1時間ほど園長から聞いて、施設全体を見学、その後2歳児クラスで45分の見学です。 基本的には、「見学者は壁になる」で、園児と目を合わせたり、一緒に遊んだり、絵本を読んだり(は、無理ですが)はせずに、無表情でクラスの担任、補助の先生の動きと園児の遊ぶ様子を見学する、がルール。 されど、こちらも、それから好奇心旺盛な園児にそんな建前は通用するはずもなく、目が合えば、お互いニコッとします。
2歳児クラスが2つあるうち、新入生だけの12名の定員クラスですが、9名が登園。 レゴで動物園を作るグループ、ままごとのグループ、おもちゃのカメラで日本からの見学者を取材する2人の3グループに分かれて活動。 のちに、ランチから午睡へと流れてゆきます。
ランチは、スープ(なんと、具はブロッコリー、後でランチに出ないことを祈る)とチョコレートをコーティングしたチーズスティック(こちらは、とても一般的なおやつ、ということで、ぜひランチのデザートに出て欲しいと願う)。 スプーンは大人用のように大きい。 これを縦に使って、具をたっぷりのせて口に運びます。 スープ用でなく普通のスプーンでも横から飲むものと思っていましたが、間違っていたことに気づきました。 後の質疑応答の時間に、園長に「食べる前に手を洗わないのはなぜか?」と5年前と同じ質問をしたら、「部屋も清潔、おもちゃも清潔、だから手は汚れないの。なぜ、わざわざ食事の前に洗うのかしら?」と5年前と同じ答えでした。 所変われば、習慣も変わる、にしては衛生面に関することだけに、なっとくゆかず。 「日本では、食事の前に手を洗い、レストランではおしぼりが出てくる。」としつこく質問しましたが、「部屋は清潔だから、必要ない」でした。 ひょっとしたら、日本では意味のないことを疑問を持たずに日本全国でやっている、壮大な無駄かな?」とも思いましたが、やっぱり「へん」。
保育園を見学して、日本であろうが、海外でも、全部相手が正しくて、こちらは間違っていて、それを相手と同じように直さなけれがいけない、って思いがちです。それは絶対に間違えで、「あれー、へんなのー」もあれば、「いやいや、これはすごい、すぐに真似しよう」まで様々。 自分の基準に照らし合わせ、よけれが真似する、そうでなければ「へー、そんなのもアリなんだ。うちはやんないけどね」でいいのです。 だから、たくさん見れば、たくさん学べ、たくさん真似し、たくさん自分たちのやり方に自信をもてるわけ。 みなければ、始まらない。だから、見るのは楽しいのです。