創作活動

みえる

9時15分に園を出て、鳴和の認定こども園に向かいます。

今日は、和光で2年前から遊びの中に取り入れているKitsプログラムの公開授業。 地元のメディアが5社、保育園からの見学グループが8組ほど。 私は、既に導入している園として応援に駆け付けた次第。

iPadを取り入れている園、というとこどもたちがずっとiPadを手に持って、何かをしているというイメージがあり、「目が悪くなる」「依存症になる」などのネガティブな意見もあります。 和光でも取り入れているキッツ・プログラムは、今日の公開授業は40分。 園児がiPadを手にしたのは、一人30秒ほどです。 まずは、インストラクターの話をちゃんと聞く。 自分の好きな塗り絵を、自分で取りに行き、クレヨンで色を塗ってゆきます。 動物、植物、昆虫、魚、雲(に見えましたが、園児は「木に見える」と張り切って発言していました)、の下絵を選んだあとは、それぞれの思いでカラフル、或いはモノトーンで絵を仕上げます。 15分ほど、集中して塗り絵をし、できた園児からインストラクターのもつiPadを手に取って、自分の塗り絵を写真に収めます。 次は、インストラクターがそれぞれの塗り絵をアプリでプロジェクタを通してスクリーンに映し出します。そうすると、例えば動物が歩いたり、鳥が飛んだり、魚が泳いだり、というカラフルな画面に変わり、紙の上の2Dな絵が、動きだすとう効果があります。

このソフト開発会社の責任者と昨日、和光で青組の先生と打ち合わせたました。 20年後に社会に出る今の青組。 その時代には、パソコンやタブレットも今とはずいぶん違う形や大きさ、操作方法になっていることでしょう。 なので、その操作自体を今、幼児期に習得することは意味がなく、それを使って新しいビジネスを作りだしたり、”よし、自分でももっといいソフト、アプリを作ってみよう”という意欲がわく、豊かな発想が生まれる、そちらの方が随分価値があり、幼児期から身に着けておきたい、”21世紀型スキル”なわけです。

カブトムシを茶色の単色でとても丁寧に塗る子がいれば、同じ下絵でもカブトムシが飛んでいて、羽の下の胴体の部分にカラフルな塗り絵を施す子。 いろんな発想があり、一人ひとり個性が光ります。 正解がない、それが面白いですね。 園児たちが、活発に自分の絵の、色の意味を自慢げに発表する。 普段から、こうなんだな、と見えてくるような公開授業でした。

11時半に園に戻り、園内研修、黄色組との打ち合わせ、富山県からの見学の方との話し合い、などあっという間の5時でした。 それから、事務は延々と続くわけです。この時期ですから。

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