子育て支援センター

自分の中の二面性

1歳半を過ぎると、子どもたちは互いにやりとりを始めます。役割を担い始めます。

相手をいたわろうとする行為も始まります。同時にいじめる行為も始まります。

月齢が2か月以上違うと、いたわりもするけれどもいじめもします。人間の中の二面性です。誰にもある二面性です。

共感、共鳴、同情、こういう感情はみんな持っています。困った人を見たら助けたいという気持ちになります。

一方、自分より幸福そうに見える人を見ると、嫉妬する。いじわるをしたくなる。人間の中にはこういう二面性があるのです。

誰にもよい面と悪い面があります。その二面性の中のよい方がどれだけ豊かに子どもの中で育ち、どれだけ多くの場面で発揮できるかは、

どれだけよい面を強調されてきたかということに関係していると言われています。

自分の喜びを喜びにしてもらってきたか、悲しんでいるのに放っておかれてきたかというところで決まってくるのです。

(「乳幼児の発達と子育て 佐々木正美」より一部抜粋)