今朝、通勤途中で聴いたはなし。
新年度、新学期がはじまり、新しい環境でスタートした人たちにとって、新しい環境に適応できる人と、そうでない人との違いは?という話。 「簡単に適応すると、危険だぞ!」という信号が脳内で出され、極端に慎重になったり、居心地悪く感じたり、いつまでも不安な気持ちから抜け出せない、という方。 その反対で、すぐに新しい環境に慣れて、なんのストレスも感じない、あるいはそんなに感じないタイプ。そもそも、外敵(恐竜や肉食動物、或いは敵人)の襲来を予期して、慎重になる脳内の信号とその根っこは同じであり、適応できるタイプ、そうでないタイプに分かれるそうです。 後者は眠れなくなったり、トイレが近くなったり・・・という身体的な症状も現れるんだとか。
乳幼児の発達を見ていると、生物だと思う。 人間の脳の働きに関しては、かなり分析が済んでおり、その情報をもとにこどもたちを見ると、「なるほどな、いまはこの段階かもな」と思います。 なので、専門書を読むと、たとえは不適切ですが、料理本のレシピや、設計図に似ています。 知っているのと、知らないのでは理解のスピード、正解率が全然違いますから。
そして、和光では。 新しい環境を存分に楽しんで、新しいおもちゃや机、衣装、おちゃわん、せんせい、に適応しています。
夕方、友人経由で大学卒業以来、会うことも話す機会もなかった、4年間大変にお世話になった方と話す機会がありました。 声のトーンや癖は全く変わらないですね、といったら「どいがみくんもそうだよ」と言われました。 定年になり、通訳業をなさっているとのこと。 金沢から東京の大学に入学し、アパート生活をはじめ、1年生の5月から始めたアルバイト先の学部の先輩です。 私は、時に適応力があり、時に適応力が全くない、つまり安定しない脳の持ち主です。 大学生活をはじめると、クラス仲間は段違いに頭がよく、洗練されており、すでにフランス語も高校生の時からやっていたり、と地方公立高校浪人生とは別世界でした。 別世界から少し距離を置くことができたのも、アルバイト先で親切に仕事と東京での生活を教えていただいたお蔭。つまり、周りの人の関わりによって、脳の機能にも変化を起こすことができるのだ、と感じた次第。 夏までに再会の話をして、懐かしい声としばしのお別れでした。