8時15分にロビーに集合して、貸切バスで園見学に出発。
公団住宅が立ちなるぶ郊外にある、元銀行の店舗を改装した保育園。200名程度の定員なので、和光と同じ規模です。 シンガポールではキャッシュレス社会ですから(というより、日本が遅れている)、ATMも窓口もどんどん要らなくなって、それで開いた銀行の店舗に保育園が入る、という日本でもこれからひょっとしたら見られるうような展開です。 なんでも、更地から理想的な保育園をたくさんの補助金と多額の自己資金(そ多くが借り入れ)で賄う時代は過去になると思います。 見守る保育を取り入れている園で、園長も4月に新宿せいが子ども園で実習を積んで、取り組んでいます。 掲示板で見守るとは、と説明があるのですが、もちろん園児を対象としたものではなく、教員の理解と意識を高めるのがその目的のよう。これは、和光でもすぐにコストをかけずに行えることです。
2軒目は、国立公園の横の土地を払い下げてもらい、それこそこの地にふさわしい”理想的な”園を作った場所。 しかし、見守る保育を取り入れたのは、園がの開設後で、既存の施設での見守る保育の取り入れ方のお手本になります。 公園に面した園舎、室内のガラス戸やサッシュは木目。 高温多湿のシンガポールで、木の引き戸やパネルは大丈夫か、と思ったら、プラスチックの窓枠に木目の塗装をした、とのこと。言われるまでは、全くわからない。 触ってみると、確かに無垢の木ではないことがわかります。上手です。 園児数400名の園なので、お迎えに来た際のパスワードで、保護者の顔の写真がクラスのモニターに映し出され、降園の準備と50メートルほど先の玄関への送り出しが始まるそうです。近々、パスワード入力から顔認証のシステムに移行するとのことで、「和光にもソフトください」とお願いしてきました。QRコートから顔認証、これは時代の流れですね。しかも、速い流れ。
ランチの後は、別行動で旧知の保育団体と打ち合わせ。 これから色々面白くなりそうです。
ホテルに帰り、シャワーを浴びて、夜行便で園に戻ります。 流石にそろそろ、和光の子どもたちや先生たちに会いたくなってきました。