まだ9月下旬ですが、すでに来年、再来年の話。
定刻通り11時に羽田空港着陸。ネットが繋がらない2時間半は”使えない”というビジネス客が戻ってきているのか、787は80%位の搭乗率。私のように新聞を読んでいるか、雑誌を読んでいるか、PC画面を見ているか、金曜の出張あるいは帰社族がメインです。機上でネットがつながるのは赤い翼、私は青い翼に乗るので、ネットは小一時間使えませんが、それ以外は不便を感じることはなく、徐々にビジネス客が戻ってくると思います。
全国私立保育園連盟の月例会議。今年度の振り返りは15分ほどで、来年度以降の計画。日本の保育行政、小学校以降の教育行政といった大人社会の将来に向けた方向性と同時に、子どもの視線で”今”を子供らしく生きる(大人がその環境を整える役割を負うのですが)にはどんな準備が必要か? 海外の動きはどうなっているか、いい実践例はないか、などを話し合いました。私からは7月末の世界幼児教育機構の世界大会の報告と幼保連携型認定こども園を半年運営した経験から、今後必要となるであろう人としての素養、それが身につく環境設定などについて話しました。幼保連携型認定こども園としての新「教育・保育の理念、方法」にも私の思いを込めましたが、21世紀を生きる世代が力強い第一歩を踏み出せる環境を園で整えること、その方法はシンプルに分かり易く現場で表現してゆきたいと考えています。
月例会議の後は、今年11月下旬に開催する「ハンガリー保育実践研修」の事前勉強会に参加。2年前に私が、昨年は松本主観保育教諭が参加した研修。一人一人に丁寧に関わり、自立と自尊心の醸成を目指す同国の保育システムの研修です。今年も、参加受付15分で24名の定員がいっぱいになるほどの保育会では関心の高いハンガリーの研修です。事前勉強会では、ハンガリーの保育を日本に紹介している「くるみの木保育研究所」から90分のダイジェスト版を35名の参加者に行いました。自分も訪問したブタペスト郊外の保育園の実例を写真とビデオで紹介するわけですが、しっかりとした理念、方法論、質の高い物的+人的環境、全てがハーモニーよく実践されており、参加者からは早くも自園への取り込み方についての質問が多数ありました。方法論には諸説ありますが、統一感(インテグレーション)が肝心。これは、マーケティングの基本でもありますが。 2年前の現地研修を振り返り、あれこれ考えた午後でした。
東京も季節の変わり目の冷たい雨。今年も3ヶ月です。さて、走りながら考えるという得意芸で来年を組み立てています。