幼保連携型認定こども園へ移行して、”学校教育”についていろいろ話を聞いたり、調べたり。
年長児がスムースに小学校生活に馴染み、学ぶ楽しさ・嬉しさ・意義を見出し、友達作りを楽しみ、といった”接続”をこども園・保育所・幼稚園でおこなうことを”アプローチ・カリキュラム”と呼び、、小学校は受入をスムースにする計画を”スタート・カリキュラム”と呼んで、それぞれの立場で園児にとってベストな環境を作るべく協働している。
基本は地元の菅原小学校とのコミュニケーションを増やすことにあり、校長先生とも”接続”(アプローチとスタート)重要性では意気投合。”足し算読み書き”を先取りしてこども園で”教える”のではなく、足し算・読み書きの”興味”を沸かせるのがわれわれこども園の役割です。
今日は金沢工業大学基礎教養部の田中准教授と学生1名が参加して、”おはじき”を使っての「第一回 まなびのじかん」を行いました。時間は、小学校の授業時間を意識して45分程度。事前打ち合わせでは、おはじきを使って、どんな突拍子もない遊びを園児たちは始めるだろうか、それとも色分け、数数えなどに行くか??と想像しましたが、それ以上の想像力を発揮した遊びがあちこちで始まり、田中先生と”こりゃすごいな”と感心。
面白かったのは、スマホのゲームをおはじきで再現したり、おはじきの色に”価値”をつけて、例えば赤は50円、とか決めて、買い物ごっこを始めたり。また、物理系の園児はくるくる回したり、勢いよくテーブルにたたきつけて、”踊った”と叫んだり。
最後は私から課題として、「どの色が一番多いか」をそれぞれのやり方で行うことにした。 色分けして、並べてその長さを比べたり、色分けして”ザックリ”どれが多いかを視覚で判断したりといろいろ。
45分の終わりに、今日の感想をそれぞれが皆の前で発表する”プレゼンテーション”の時間。将来、卒園児からTED出演者がでるかも。この発表スキルも小学校では求められるので、慣れは重要。発表には、考えをまとめて、順序を立てて、自分の言葉を発し、相手に伝え、伝わり、相手になんらなかの反応(同意や驚きなど)までを得る。単なる”答え”の発表ではなく、”どう考え、思ったか”の発表です。スムースに話す、ちょっとつかえる、などしながらも全員が発表しました。これも大きな成果だし、アプローチカリキュラムの一つです。次回は、再度おはじきを使っての”まなびのじかん”を1月に計画しています。 学校教育を学ぶ上でも、私も実践的な勉強になりました。
2時半に「まなびのじかん」を終了し、その後田中先生と振り返り。3時15分に”じばさん”に到着し、日本保育協議会副会長の講演に遅れて参加。5時前に終了し、園に戻り1月4日の利用者負担額の口座振替データの作成。明日は、東京に日帰り出張。師走だ、と実感です。