出張

かつどう

6時に自宅を出発。日曜なので、スイスイ。外気温は1度。凍結警告のチャイムが速度計の下にでます。

7:45の定刻に羽田空港へ向けて出発。小ぶりの737は満席。春休みだ。日曜に出張はマイナーで、普段とは乗客が違う。ま、やかましい。でも、午後からの会議の資料を頭の中に(キャパは極小ですが)に詰め込む作業を行わければならず、作業に集中。資料を読み込んでいると、ドスン。着陸でした。気温は10度。

都内で所用を済ませ(新橋には寄らず)、12時に巣鴨の十文字学園へ。OMEP(世界幼児教育機構)日本委員会の総会に出席。3年前からメンバーです。学者が7割、2割が保育者、1割が学生、という割合でしょうか。他の保育団体とは違い、学者が学者と意見交換するのを聞けるのが面白い。他の団体だと、学者と保育者との意見交換とか研修とかになりますから。 今回は、スエーデンのOMEP会長が日本の年次総会のゲストとして来日し、ESD(Education for Sustainable Development 持続可能な開発のための教育=日本語になていない訳ですが、公式の訳です)の2009年からの全世界的な研究について解説してくれました。スエーデンには、10回ほど仕事で行きましたが、護国語のスウェーデン語に加えて、小学校から英語の授業を受けているため、仕事は英語。ただし、独特のアクセントがあります。今回は、このアクセントがほとんどなく、とても聞き取りやすい話でした(私は、その発表の通訳として参加でした)。

貢献会の前に、講演内容の事前レクチャー、世間話(といっても、中東北アフリカからヨーロッパ各地への難民流入問題など、社会問題が主ですが)する機会があり、発表の内容に加え人柄が良くて、感心。学童クラブ(School Aged Edu Care Centerと言っておりました)が保育園・幼稚園と小学校との連携で果たす役割がとても大きく、小学校で伸びる子供を産む原動力となっている、など4月から和光で始める学童クラブの意味や運営についてもいろいろスエーデンでの成功例を教えてもらいました。地元を離れて、東京や海外での学会やシンポジュウムに参加すると、このような意味のあるアドバイスがたくさん聞けるし、人的なネットワークが築けることが収穫です。今回は特大クラスの情報を得ることができました。

持続可能な社会、というとエコ運動や園庭での菜園をイメージしがちですが、このエコ活動の視点の他に、社会・文化的な側面、政治的な側面の3つの視点を持ってESDを語ることが重要だ、というのが今回のポイント。持続可能な社会を実現するためには、立法化して実行を推進する力、実績をモニターする仕組み、報告する仕組みなど様々な行政上の手続きや仕事が発生するためで、学者や保育・教育者が”素晴らしい考えだ”といったところで、だれも実行を推進しなければ、結果がでる意味のある活動につながらないためです。

講演会の後は、駒込の女子栄養大学内のレストランで懇親会。校舎の5Fにあるレストランです。和洋、とても美味しくヘルシーな食事。参加者(千葉の保育園の園長、大学の教授の方々、OMEP日本委員会の元会長など名刺交換しながら情報交換。これもすごいネットワーク構築の機会なとりました。

9時少し前に、羽田空港到着。すでに最終便は出た後なので、羽田空港でモノレールを降りるのは、空港ホテルの宿泊客ぐらいで、ターミナルは静まり帰っていました。朝の、賑やかな光景とは随分ちがう。 活動的で、刺激的な1日でした。さて、明日は1便で園にもどり、年度末の事務と打ち合わせ、市役所での会議で、これまた活動的な1日になります。あー、たのし。

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