会議・勉強

ものさし

同志社女子大の埋橋教授をお迎えして、保育環境スケールの研修会。

今年の一月に神戸で開催された全国私立保育園連盟の研修会でお話を聞き、「なるほど、これだ!」と思いました。マック、スタバなど世界展開の小売り店では世界標準の「のもさし」があり、そのモノサシは、お店の内外観の清潔さ、スタッフの対応、味などについて細かくチェックし、最低限ブランドの出店として守らなければならない基準を示しており、これで「質」を保っているわけで、チェーン店のお店と、昔ながらの個人経営のお店とは「印象」が違う理由。「マニュアル通りの対応」「どこも同じ」という否定的な見方をするヒトも居るけど、モノサシを持たないと、マンネリ化、汚い・悪い所には「フタ」という人間の弱い所に流れてしまう危険がある。

と、いうわけで6月に市内のほりうち保育園と合同で行った導入研修、そして今回はその研修に参加した保育士が土曜日の保育を担当し、前回参加できなかった保育士が参加。これで、ほとんどの保育士がこの研修を受けた事になります。

全開同様、額小鳩保育園の前田理事長に10年前から取り組んでいるこの活動の導入事例を1時間紹介していただき、モノサシの使い方を埋橋先生から習い、赤組を実例に、10項目程参加の9人の保育士でモノサシに照らし合わせて採点。その後、各採点を発表し、理由を述べ、そして問題点・解決策をポストイットに書き出し、類似ものをグループ分けする、というプロセスを行いました。職員室のホワイトボードに貼り出し、解決すると、ポストイットをはがしてゆく事で、フォローも出来る仕組み。モノサシ+仕組み、後はそれを使う人。「ああやろう、こうやろう」はとても前向きで元気が出る。「どーしてなんだろう、なにがおかしいんだろう」とずーっと考えていても、昨日も、今日も、明日も、同じ時間しか流れない。

4時に終了し、参加者代表と埋橋教授、前田理事長と駅の近くで埋橋教授の電車の時間まで会食。「行事」について、大人主導の見せ物・作り物の完成度競争に精を出すのではなく、子どもらしさの表現し子供たちに自尊心や達成感、その行事までの向上プロセスが大切、と両巨匠からのお言葉に、「そうそう!」と嬉しくなったのでした。

前田理事長と駅に埋橋教授を送った後は、二人で中央公園でドイツビール、などなど。楽しい一日でした。

外部リンク http://www.hoikukankyohyoka.com/scale.html