園の日常

くんれん、くんれん

毎月1回、避難訓練を行っています。

「訓練、訓練、これは地震避難訓練です、ただいま強い揺れを感じています。職員、園児は直ちに机の下に隠れるなどの安全確保を行ってください、訓練、訓練・・・」を館内放送を通じ避難誘導の合図うことから避難訓練は始まります。

3月は東日本大震災と能登沖地震が起こりました。2月は神戸淡路大震災。毎月1回ではなく、3月は地震避難訓練を2回行います。3年前に、岩手での研修会で隣になった保育園の園長「津波が後ろに迫ってくるのを背中越しに振り返りながら、一生懸命走って逃げました」と直接お聞きした経験から、日本海からそんなに遠くも近くもない扇が丘にある我が園。訓練は宝。今月は311の特番で、地震と津波の怖さを再認識した方も数多くいると思います。

今回は、「災害復旧センター」を使って、園庭に避難した園児の状況を保護者に伝え、保護者に園児を受け取りに来てもらう想定です。園のオフィスは「明るく」をテーマに設計しました。なので、明るいです。そのため、ガラス面が階段の上を中心にたくさんあります。地震の際に、万が一この部分が崩壊し、ガラスが飛び散ってオフィスが使えなくなった場合を想定する必要があります。園児は、園庭の避難スロープ&階段を使うので、問題はありません。念のため。災害復旧センターとして昨年秋に購入したトレーラーにオフィス機能を移転し、そこから保護者への一斉メール、個別の電話確認などを行う必要があり、今日は園庭に避難後にトレーラー仮オフィスから保護者会の正副会長に電話で連絡、支援センターに出かけていた青Cクラスの担任に電話で安否確認するなど、これまで以上に実践に近い訓練を行いました。

電話番号がわからない、避難した園児とトレーラーの距離が遠い、など初めてだから顕在化する問題点も浮き彫りになりました。電話連絡がついて、保護者が迎えに来たことを想定して、保護者役には登降園ICカードシステムの準備に来ていたチャイルド社の方にお願いし、彼の子供役は2歳児の”たっちゃん”になってもらいました。無事に手渡しするところまでの訓練を行うことができました。この先は、広域避難場所への集団避難など、「決まりだからやる」という避難訓練ではなく、”くせ””当たり前”を醸成する訓練を行って、園児と職員の安全を確保し、質の高い認定こども園に成長してゆきたいと考えています(写真はチャイルド社の技術の方に撮っていただいたのでおもいっきり、副が写ってしまっています。お許し下さい!)。

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