クラス

はいどうぞ

お盆前の金曜日の夕方、お迎えが来て、少なくなった園児たちは、それなりに自分たちの遊びで盛り上がります。

黄色組では、ミニサッカー。 ボールをけるには、片足でたち、もう片方の足を前後に振ってボールに力を伝える、という風に動きを分析すると、実は案外複雑な動作の連続です。 それこそ、何度も繰り返し、バランスやらタイミングを身に付けていくわけです。かの、内村選手にもこんな時期があったと思います。

ボールけりには、もう一つのポイントが。 ボールはボールでも、好きなボールがあります。 色がポイントのようで、かずまくんは自分が好きな透明のボールを友達が使っていて、順番が廻ってきてもその透明のボールでないと遊べない、と主張します。 一つだけある透明のボールはかえでくんが持っているのですが、かえでくんもサッカーに夢中。 先生が”かしてあげようね”というと、両手でボールを抱きしめて、”やだもん”というしぐさ。 これは想定内で、自分のもの、自分が好きなもの、という心が芽生え、それを主張することは良いことです。 どうなるかな、とみているとそのうちにかえでくんが、かずまくんに透明のボールを”はいどうぞ”と渡して、かずまくんがボールをけるのを見ています。 先生に”えらーい”と抱きしめてもらい、わたしが拍手すると照れくさそうに。 夕方の一瞬の出来事でしたが、心の育ちってすごいな、と思いました。

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