園の日常

しぇあ

何かを作ったら、人に見て驚いたり、ほめてもらいたい。 なにか料理したら、人に食べて喜んでほしい。

「せんせ、みてみて」は園児が一番よく口にする言葉の一つだ。

今日は、「せんせ、まほうのゆびわつくった」とみせにくる。「へー、どんな魔法?」と聞くと、「いろんなことできる」「いろんなものになれる」、と教えてくれた。 そして、スキップしてみんながいるカフェテリアに戻っていく。

カメラをもって、追いかけると、もうカフェテリアにはいなくて、こんどはロビーで縄にあんだテープを並べて、「きれいきれい」「ながくなったよ、どこまでもいけるよ」と見せてくれる。

食べ物でも、工作でも、人に見せて、ストーリーをシェアして、どんな反応が返ってくるか、を楽しみにしている。私だってそうだ。 新しい服、新しい髪形、新しいクルマ、新しくないけどとても大切にしている本や時計。 一人だけでは面白くないな、と思う。

「せんせ、みてみて」は人に積極的に働きかけて、自分の思いをシェアして、共感してもらうための魔法の言葉かけです。 どんなに忙しくても、この言葉に反応しないと、こんどは自分が人からは共感されない魔法がかかってしまいます。 「ねえねえ」「せんせ」が聞こえたら、必ず振り返り、園児の目をみて「なになに」と応える。これは大人のエチケットですね。

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