休日

ひととして

朝刊の「私の履歴書」は毎朝の楽しみの一つ。定番のヨーグルト(牛乳は苦手ですが、こちらは大丈夫)とバナナ+今日はきゅうりが、お供です。

今月は、ジャパネットタカタの高田明さん。 昭和の経営者の方のストーリーは全般的に大好きです。 ネットもパワハラとう言葉もなく、その代わりに人間関係、勘、恩、頑張、情熱や使命感がそれぞれ個性的な経営者や政治家にあり、その人の魅力でもあり、生き様でした。 いま、幼児教育の研究と実践の中心の一つとなっている「非認知能力」。流行りの英語単語ではGRIT。

インターネットにより、情報には会社や役所での序列や情報ルートの差がなくなり、国境もなくなり、完全なボーダーレス化となりました。 そんな世の中でも(古いフレーズですな) 知っていることより、探せる力、探して応用する発想力や着眼点、そして何より根気強くやり抜く力、や頑張、そして優しさが求められています。 これも「非認知能力」の世界。

高田さんの人生を読んでいると、まさに「非認知能力」の高い方だな、と思います。 そして、一番感動して、ホッロときたのが昨日の第13話。 阪神大震災、東日本大震災の時にジャパネットタカタがとった行動とその理由。 有事の時こそ、人の素の姿、人間性が出るんだな、という場面です。 東日本大震災の5日後に放送自粛をといて、特別番組を放送した際に、売上の全額を義援金としたこと。 その部分は・・・

多くの人が、涙ながらに「売上金が義援金に変わるのですね」と言って注文してくださった。私の人生で、この時ほど日本人の素晴らしさを感じた日はない。 さらに、会社から5億円を贈ることにした。・・・中略・・・ 人として何か行動したかったのだ。」

振り返って自分のこと。 「人として何か行動したかったのだ」と言えるような行動はやってるだろうか?  サクラメントに住んでいた時に、会社の同僚と孤児院の清掃ボランティア、低所得者層の方の家のペンキ塗りのボランティアを行った。 同僚の真剣な表情や子供達の表情が好奇心から感謝に変わってゆくところを見て、「人として」を感じました。 父が興した社会福祉法人の仕事では日々の判断に迷うことがあります。 目の前の現実と、福祉の心とのギャップです。 その際に、いつも振り返るフレーズが社会福祉法人和光会の運営理念である「福祉とは、目の前の困っている人に助けの手を差し伸べることである」です。 つまり、「人として」行動しているか? 「仕事だからと(理念もなしに)仕事していないか?」。 自分も困る場面ってたくさんあります。 父の介護がその中の一つ。 施設・病院の職員の方の「人としての行動」を目にした時に、自分は園でどれだけ「人としての行動」してるか、と反省されらせることが多々あります。

「人としての行動」は最も核心的な「非認知能力」です。 自己中心、目の前の困難を単に仕事として片付けようとしていないか、言い訳並べて逃げていないか、まずは、自分が手本となる行動をして、職員ともう一度「人しての行動」を心に持って、毎日を過ごし、それが園児たちの鏡となり、園児たちに「非認知能力」が芽生え、獲得し、定着したいと思います。

っていうようなことを教えてくれる、「私の履歴書」ってとても良い読み物です。皆さんも、ぜひ。それから、今日の「スーパースターファーマー」の梶谷さん。 当たり前にやってても儲からない、儲からないことを嘆いていても始まらない、要は自分しだい、とうい話です。

 

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