発育

なんだろぅ

「なんでだろう」、「どうしてだろう」は園児の心の中で大きな割合を占めているのではないか、と思う。

これが、「こうなってるのか」「そうか」となれば、疑問を持った甲斐があり、また次の「どうしてだろう」に繋がってゆくと思います。なので、子どもたちが「どうして」と大人に尋ねるのは、おなかがすくのと同じくらい自然なこと。「なかがすいたよー」と同じくらいに「ねえねえ」「どうして」に応答するのが大人の役割ですね。

今日は、ご近所の金沢工業大学の学生が和光の3施設を訪問し、清掃ボランティア活動と園児との交流を行いました。 まず、学生代表の2名が大型絵本を読みます。 青Cクラスはとても静かに(先生がよむ時より)、学生さんの話しに聞き入り、はらはら、どきどきしながら、絵本の絵と耳から入るストーリーを結びつけて、自分の頭の中で目の前のストーリーと次に起こるかもしれない展開にワクワクしています。

面白いな、と思ったのは青Aクラス(3歳児)と黄色クラス(2歳児)たちが、この大学生と青Cクラスの様子が気になって、みにくるところ。 こんな場面(想定以外の年齢児が来た場面)では、和光では”アリ”です。 「こっちに来て、見ようね」と想定外の園児もすっかり仲間に入り、絵本読む様子を見たり、ゲームの様子を見ています。 和光では、「あなたちは、ここにいるじかんでないよ」とか言って、興味関心満タンの園児を基の場所に返すような真似はしません。 黄色クラスの園児の一人が私の膝の上にすわって見学を始まるろ、ほかの園児は「園長のお膝のうえには、もう一人座っているから、私は椅子を持ってきて、この楽しそうな集いを見学しよう!」と自由遊びのテーブルから椅子を持ってきて、私の横において、座り、大学生と青Cクラスの様子を見学。 それを見ていた他の黄色クラスのお友達も、椅子を取りに行き、だんだん椅子の観客席が増えるわけです。 そして、交流会が終わると、ちゃんと自分で持ってきた椅子を両手で持って、もとあった場所に戻します。 大人は、誰一人として「はい、見るんだったら自分で椅子持ってきてね」「自分で持って来た椅子は、ちゃんと自分で片付けようね」など、”余計な”言葉かけはありません。

そして、椅子を基の場所に片づけた2歳児さんたちは、次の遊びを探してクラスの奥に戻ってゆきました。

自分の興味関心が満たされると、うれしいし、次も何か面白いものを見つけて、経験を積むわけですね。大人は、導けど、邪魔してはいけないですね。