今月初めの研修会では、宿題が出ました。
1) こどもが何かに夢中になって遊んでいる場面を観察し遊びの分析すること。 2) 複数のこども達が遊んでいる様子を観察し、子ども会話を書き留め、会話の展開を分析すること。
締め切りは、22日。 この宿題の題材を探しながら、園内をウロウロするのですが、分析官の視点で見ると、園児の遊びの奥行や展開を理解するには、園児にならなければ、という結論に。 還暦オヤジが3歳児に戻るにはずいぶん努力をしなければならないのですが、その努力の過程で、遊びに注目して、自分の幼いころの経験と照らし合わせて、いまどんな気持ちでいるだろうか、つぎは何をしようとおもっているだろうか、という目で園児をみると、もっと保育が楽しくなります。
今日は、園見学で来園した学生と一緒にデッキの砂場で遊ぶ3人を観察・分析。
「ひとりは、はだし。 ひとりは靴を履いたままですね」と学生さん。
「はだし保育の園ではないのですが、濡れて嫌なら靴は脱ぐだろうし、濡れてもいいと思えば靴は履いたままですね」と私。
はだしになって、タライからバケツに水を入れて何度も往復して運ぶ園児、その水で柔らかくなった土を掘り起こす園児。 ぱっと見は仲間と遊んでいるようですが、一人遊びが3人集まった様子で、何かを一緒に作るとか、役割を決めているわけでもないのが分かります。それぞれが、水、砂の感触を楽しみ、柔らかくなった砂の動きの特性に気づき、夢中になっています。 集団での遊びに移るきっかけづくりには、どんな声掛けが有効か? この場面、ビデオに収めたら、どんなタイトルをつけるだろうか? この次にはどんな遊びに発展するだろうか、とか考えた場面でした。