7時過ぎのひかりで、静岡。 静岡から在来線で清水まで。
静岡は本当に久しぶり。 石川県とはちょうど本州の反対側なので、西経由、東経由でどちらでも同じくらいか、なので東京にいるときに行くのがベスト。 今回は、全国私立保育園連盟の2つの月例会議の合間の1日を使って、予てから希望していた保育園、それからこのHPと園の玄関にあるiPadを使っての登降園システムのソフト会社を訪ねることができました。
園内の写真・動画はたくさん撮らせていただきましたが、これは研究・研修目的のみ使わせていただくので、今日のレポートには添付できませんが、とにかく園児たちが熱中して遊び、遊びを広げ、そして職員の皆さんは焦ってなくて、大きな声はなくて、それでいてクラスが生き生きとしている。 園児たちは熱中しているときと、リラックスしているとき。そして、口喧嘩や意見の相違があっても、自分たちで話し合って解決している姿があります。そして、私に自分の園のルールや自分たちで作った作品やいま流行っている遊びの説明も、丁寧にしてくれます。「なにしにきた?」「だれやー?」とかではなく、「こんにちは?」「これは、こーいうことなの」と教えてくれます。 そればかりか、私の無精髭を見つけて、自分のパパのヒゲの話をしたと思うと、「それでは、すこし触らせてください」と手が伸びてきたりと好奇心もいっぱいです。
アトリエでは、5歳児さんが木工中。 木の切れ端を釘でつないで、自分の家のミニチュア版を作っている女の子。 シルバニアファミリーの部屋分みたい。 1階のリビングから2階に行く階段を、2センチX1センチの角材を上手にぐきで階段状につないで作ってあったのですが、2階まで階段があと3段ほど足りないことに気づいて「あ、わかった」と小声で言ったかと思うと、廃材コーナーからちょうどいい厚さの材料を見つけてきて、万力に挿んで、2センチX1センチの大きさにマジックで印をつけて、器用にノコギリで廃材をカット。 最初の2つまでは廃材の長さのマーキングを一つ、一つ行い、切るたびにマーキングをしていたのですが、3回目からは2個分のマーキング、つまり2センチの所に1箇所、次の2センチの所に1箇所マジックで印をつけると、作業効率が上がります。これも、アトリエにいる先生の指示も助言もないのですが、完璧に自分で考え、工夫し、「わかった」と心でつぶやき、思い通りにいったら「やった」と心の中で思っているのでしょう。 思いついたら、やりたいことを頭の中でイメージして、それを作業工程のイメージに落とし込んで、その頭の中にイメージした作業をすぐに行動に移す。そして、その作業の中で発見した工程変更・工夫・改善を、最初のイメージに拘り続けることなくすぐに行動に反映する。 これはすごいことです、5歳児さん、感動です。
お昼を食べて、西方面に40分ほど移動。 西焼津駅前の、「サンロフト」にお邪魔。 園のHPを4年前にリニューアルし、そして今年スマホ対応の作業を行って頂いた会社です。 社員の方の休憩スペースがタリーズのようで、社屋の2階が和光の2階のようにワンフロアで見渡せる所にそれぞれの席がある(いちぶ、決まって席がないフリーアドレス方式)。ざっと見た所、社員の平均年齢30代前半か。 さすがIT企業ですね。 こちらでは、9月から使っている職員の勤務シフトの使い勝手の話などお願いして、初めての会社訪問は終了。
帰りは、以前住んでいた新横浜で途中下車。 イケアで保育備品を購入し、中華街で夕飯。 朝7時から、12時間の充実した1日でした。「あ、わかった」の小声と、小さなガッツポーズ、ノコギリを真剣な眼差しで引く女の子の姿が忘れらない、いい1日でした。 久々に、富士山をみたのも、太平洋側にいる証拠で、嬉しい気分になりました。