発育

やるき

去年くらいから、保育の研修にでると「認知」「非認知」という単語がよくつかわれる。

「認知」は”知っていること”、”知識”に代表されるもの。「非認知」は、認知以外の”頑張る力”、”やりぬく力”などの心の育ちを意味します。 認知は”読み書きそろばん”に代表される学習により取得するもので主に小学校以降の学校教育からスタートし、非認知は学習によって取得した知識を”どう使うか”の工夫や根気強く試行錯誤してやり遂げること、と言われこれは、集団生活による友達とのかかわり、親以外の大人とのかかわりの中から育つといわれています。

今朝、定番の「野菜ジュース」「りんごヨーグルト」の朝食をとりながら、新聞を読むと1面に連載されている「働き方進化論」に”脱せるか「やるき後進国」”の見出し。 目が覚めますね、このタイトル。 記事を引用させていただきます。 これは、アメリカのギャロップ社という調査会社のレポート。

https://www.nikkei.com/article/DGXLZO16873820W7A520C1TJ1000/

企業の従業員の「仕事への熱意度」を調査したところ、「熱意溢れる社員」の割合は、米国が32%なのに対し、日本はわずか6%に過ぎなかった。 調査した139ヵ国の最下位。 しかも日本は「周囲に不満をまきちらしている無気力な社員」の割合が24%、「やる気のない社員」が70%に達した。

とあります。 夢中になって遊んだ経験、工夫して結論を出した、モノを作り上げた経験が、幼いころからあれば、努力することは当たり前という感覚が身につくわけですが、なんでもやってもらう、たのむ、やらなくても、なんとなく済んだ、という経験の積み重ねが、不満を言うけど、じぶんでは行動を起こさない、大人をつくってしまう、というのが「認知能力・非認知能力」に関する乳幼児教育における、分析であり、保育園やこども園、幼稚園の課題です。 これは、もちろんそれぞれの家庭での子どもとのかかわり方、に大きな責任があり、園での集団保育、家庭での保護者との信頼関係やともに学び、大人と存分に遊ぶ経験が大切になります。

こんなことを思いながら、今朝は園にやってきました。 霧雨の中、夢中に砂場の砂を雪ソリで掻き出す園児たち、大好きなライアン先生と英語の歌あそびで”ノリノリ”のダンス振り付けで、英語の歌を唄う青組。 和光からは、「やるき」の基礎力をもった子どもたちが沢山育っていくことを、やる気満々の先生たちが仕掛けを作って見守っています。

http://ideal-leaders.co.jp/20180418111855

ただ、6%しかやる気のある社員がいない会社であれば、やりきを出せば簡単に出世できるわけだし、やるきを身に着けて、大人になった人には、大きなチャンス、とうい記事でもあります。見方を変えれば。