週末訪れた高原の宿は、私が生まれる前に創業し、修繕を重ねながら今も風格のある姿をした場所でした。
一言でいうと、「丁寧」。 オムレツが完璧に楕円形であり、テーブルに飾られた花の大きさと花瓶の形、色が完璧に調和。 細部に宿るこだわりが、半世紀以上続く山の中の宿が続く理由なんだ、と感心したしだい。
先週から、「ビジョナリーカンパニー2 飛躍の法則 Good to Great」を読み直しています。 20年前のビジネス本なので、現在のビジネス環境、特にITの分野、はずいぶん変わっていても、事業継続の為の必須条件は変わらないんだな、と思います。 これは、先の高原の宿がいまも人気で(近所には廃墟のように見捨てられた宿が点在しています)有り続けることの理由と重なるところがあります。
昨晩、帰宅してそんなことを考えながら、メールを見ていると「6月10日(月)搭乗予定の便は欠航になりました」の案内。 格安パック旅行なので、東京経由にはできず、最終便の19時30分まで園で事務仕事をする幸運に恵まれました(現地での打ち合わせは、欠席しますが)。 こんな時間に言われてもな、と。 電話での相談窓口は翌朝6時から。 振替便の手続きをネットですませ、とりあえず席を確保し、九州新幹線の最終列車を確認。 余裕で間に合うことが分かりました。 あまり、丁寧ではないな、と思ったしだい。
丁寧さは、気づきと根気だと思います。 それは、大人になって急に身につく性格でもないし、教えられれば、誰でもできるものではないと思います。 素質とかセンスの部分ですから。
と、いうわけで、乳幼児教育の責任は重い。 和光では遊びを通して、表現することの楽しさ、こだわりや根気が身につく環境を整えています。 黄色組でのお絵かき、そろそろ「枠」を意識するステージに来ているようでした。