見守る保育

しゅたいてき

台風19号の行方を追いながら、気をもんでいた地元の「ほっこく街道野々市の市」、雨の心配もなく開催されました。

地元最大のイベントですので、園のコミュニティー活動の一環として、毎年「ゆるキャラ大集合」の後に、地元の吹奏楽団の演奏に合わせて、ダンスを披露します。 生演奏、知らない大人の前、お祭り、とう普段にはない環境です。 出番待ちのときに、「ドキドキしてきた?」と聞いても「なーんも」というお返事。 自信にあふれる笑顔と仕草はどこから来るんだろう、と不思議に思いました。

実は、運動会や表現会と違い、”出入り”の練習や、園児の並び方や並ぶ順番など、一切事前に決めないばかりか、ホールでのリハーサルもなしで臨んでいます。 園長先導(といっても、ただ最前列を歩いただけです)ステージ裏からステージに登場し、笑顔と元気で2曲ダンス。 退場も保護者会役員の方と。 事前練習無し。 しかも、ダンス自体、園での全体練習はなし。 好きな子同士が自由遊びの中で、音楽室にこもってiPadで動画を流しながら、自分たちで振り付けを体得。 もちろん、”一糸乱れず”というプロの児童劇団のようでは、和光ではありません。 それぞれが、楽しく自己表現する、そんなダンスです。 課題によっては、先生が黒子となって仕掛けが見事にはまる遊びや育ちもありますが、一方課題によってはこどもたちが主体的(自然発生的に)にあつまり学ぶことが、ヤラサレ感なく、身になる、という典型的な場面に出会ったと思いました。 短い時間でしたが、保育について深く考える時間でした。園長にとっては。