幼保連携型認定こども園が従い実施する「幼保連携型認定こども園 教育・保育要領」の第1章 総則 3「幼保連携型認定こども園の教育及び保育において育みたい資質、能力及び「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」として
「ア 豊かな体験を通じて、感じたり、気づいたり、分ったり、できるようになったりする「知識及び技能の基礎」
「イ 気づいたことや、できるようになったことなどを使い、考えたり、試したり、工夫したり、表現したりする「思考力、判断力、表現力などの基礎」
「ウ 心情、意欲、態度が育つ中で、よりよい生活を営もうとする「学びに向かう力、人間性など」
とある。 だから、園では「気づいたり、考えたり、表現したりする」事柄が豊富でなければならない。 なので、園のロビーの手洗いは場は自動ではないし、横に”ひねる”蛇口も、開きすぎると水がはじいて、シャツが濡れてしまいます。 ペーパータオルの位置もちょっと不便だし、気を付けないと手洗い場の奥にこぼれた水が床に垂れて、靴下を濡らします。 気づいて、理解し、加減をする機会がある。 あちこちにある、罠だらけにしなければいけないです。 土曜日の富山県での研修では、ドイツの保育園では園庭に石畳があり、ちょっとした段差があって、”バリアフリー”ではない。 実社会に近い園庭にしておかないと、園庭では段差で転ばなくても、街中では段差やつまずくところはゴロゴロしているし、その実社会と同じ環境にしてあるとのこと。 立川の幼稚園では、園庭はデコボコ。 そのデコボコの園庭を走ることで、気を付ける、転ばない、がだんだん身につく。 その幼稚園の水飲み場にはたらいがないので、水を出し過ぎると外履きが濡れるので、濡れないように”へっぴり腰”風に手を洗ったり、水を飲んだり手を洗ったりする、とお聞きした。 なんでも、便利だと、まなぶ、体験する機会がないからだ、と伊藤園長の話でした。
そんなこと思っていると、青Aのじゅんくん、青Cのしゅくんがクリスマスツリーの下においてあるプロジェクターを持ち上げて、なにやらスイッチを探したり、電源コードが抜けていなか、などあれこれプロジェクタを逆さまにしたり、レンズを覗き込んだりしている。しばらく見ていると、「ねー、せんせ、ライトつかん」と私に気づいて声をかけてくれた。 しばらくすると「ねー、えんちょーせんせー、つかんわ」と。 「そっか、なんでかな?」と聞くと、「こわれたかな。なおるかな」との返事。 角度を変えるネジの横に小さなスイッチが隠れていて、それを見つけて、「あ、なおった」と言いながら、お迎えの場所に走ってゆきました。 また、プロジェクタが付かなくなったら、「ここにすいっちあるよ!」と自慢げに友達に説明する二人の姿が目に浮かぶようです。