発育

みずから

普段はあまりテレビを見ないのですが、たまに見ると、とてもいい番組に出くわしたりして、感動する。

週末の夜に、NHKで「生命誕生 見えた! 母と子のミクロの会話」を観ました。 iPS細胞の中山教授がコンピューターグラフィックスを使ったとても分かりやすく、軽快な説明、タモリさんの一般人が持つであろう疑問や感想はグングン引き込まれる内容でした。

何がすごいって、受精卵がまず心臓、次に肝臓、と臓器を順番に作り出し、そのあとは目的をもった細胞が「ドミノ式全自動プログラム」と形容されたように、どんどん、それこそ自動的に人体を作り上げてゆく。 つわりのメカニズムも”なるほど”。 そこで、思ったのは胎内にいるときから、受精卵が全自動のプログラムで赤ちゃんになる、ってことは、生まれた赤ちゃんは、生まれた時点でこの自動プログラムが止まってしまうわけではなく、そのまま”ドミノ式”に”全自動”の”プログラム”が働いて、言語や人間関係力や視覚・聴覚など人として必要なあらゆる能力を全自動で身に着けてゆくことではないでしょうか? そうすると、その”ドミノ式”の”全自動”な”プログラム”がその意図の通りに働くことを、親・社会が保証してあげなければならない、ということに他ならないのではないでしょうか? これこそ、「見守り」であり、”ドミノ”も”全自動”も止めてしまわない、適切な関りの重要性。 成長にあったおもちゃや、友達、自然とのかかわり、睡眠、食事・・・。 核家族化と少子化で子供同士の関わりの機会が限られている現代社会では、乳幼児施設の役割は、相当高いな、と思います。

なにより、生命の誕生から成長の過程を”ドミノ式全自動プログラム”と名付けた方、それをコンピューターグラフィックスで表現した方の才能はすごい!と思います。 その方たちの成長かていも、きっと全自動プログラが保証された人とモノの環境だったんだろうな、と思います。

https://www.nhk.or.jp/kenko/special/jintai/sp_8.html

NHK