今日から、世界幼児教育機構の総会がスタート。
去年は、アイルランドのコーク市にあるコーク大学のキャンパス全体を使っての総会とその後の分科会だったので、「学会」という感じで学生時代に戻った気分で、興味のある分解会をハシゴしていろんな話を聞きました。今年は、アメリカ首都の大きなホテルが宿泊先兼会場で、ホテルのボールルーム(宴会場ともいいますが)と会議室を使っての全体大会と分科会。なので、会社員時代のオフサイトや会議、研修を思い出して、いまひとつ自分の中ではアカデミックな気分に乗り切れず、が初日の気分。
それでも、午後の分科会は中身が濃い。今回の総会には40カ国、550人が参加。せっかくなので、普段はあまり接点のない国の幼児教育事情を聞こうと時間割表を見ながら、会議室を20分単位で回りました。内戦が続くシリアの代表から戦闘地域に於ける幼児教育の実情、ケニアの代表からは大統領選挙のたびに繰り返される部族間の争いが一貫性のある、中長期的な教育システム確立の障害になっている、tなど。シリア難民キャンプの写真を見ると、思わず下を向きたくなる惨状。でも、そこには屈託のない笑顔の子供達の写真もあったり、一冊の教科書を複数の子供たちが一緒に読んでいたり(机の下に隠れるのは地震避難訓練ではなく、戦闘の避難の写真です)、ケニアでは恵まれない家庭環境の中であっても、成績がとても優秀で懸命に家族が豊かになるように勉強しているようすの写真と説明を聞きました。一方、アメリカ代表からは、経済が回復して国はこれまでになく好景気だが、幼児教育に投資する動きがないのが嘆かわしい、という話も。
この会場でしか聞けない話、いっぱいあります。幼児教育に直結する話、むしろ社会情勢に左右される幼児教育の立場(コスト? 投資? 優先順位は?)について、直接、深い、今の話が聞けることに価値があります。ランチで隣になって話したり、分科会が始まる前の数分に交わす会話も貴重な情報。頭の中で整理して、和光に使えるものを取り出して、など頭がフル回転、なので会場はホテルですが、昨年同様、学生時代にもどった気分でもあります。