自動車の宣伝で「いつかは・・・・」を覚えていて、その”理屈”もご存知の方は、アラカン世代。 私の世代です。
高度経済成長期に右肩上がりで景気と可処分所得が増え、これまで憧れだった品物に手が届き、所有する満足度を味わい、家族で喜び、自慢する。 そうすると、次の目標、高い目標が現れて、その実現のために、また頑張る(=仕事で成果だして、出世して・・・)。 そうすると、憧れだった商品が手に入り、・・・ 供給側はこの心理をうまく分析して、”ツボ”にはまった商品を開発し、販売し、儲け、次の投資に回す、という好循環が生まれていたのが、90年代初めまで。 その後は、価値観と消費の多様化に深化して、「別に、いつかは・・・でなくていいや」という世代がマジョリティになってくる流れですね。 私も、「3->3->3->1->1&2」ですから。
しかし、子どもの心は「いつかは、つぎは・・・」という憧れとか夢がたっぷりあります。 和光でもその気持ちを大切にして(=利用してとも言いますが)、各クラスごとに入口があり、壁でお隣とは隔てられたりはしていません。 乳児クラスはつかまり立ちして、ちょっとだけ頭がでて、隣のクラス(発達が次のステップに進んだクラス)の様子を覗くことができます。 そうすると、「次はあんな面白そうなオモチャであそべるんだ」とか「なんのおんがくにあわせてあそんでるんだろう?」」とかいうことが気にだりだし、「よし、つぎは自分の番だ」という気持ちの高揚があります。
今日の黄色クラス(2歳児)は、青組の「パラバルーン遊び」の見学。 いつものように、”よいしょよいしょ”と自分の椅子を持ってきて、ちゃんと一列に並べて、パラバルーン遊びを見学。 ニコニコな顔は「いつかは、わたしもパラバルーンできるんだ」という希望・憧れではないでしょうか? これは、保育園・こども園という年齢の違う子供たちで構成される保育園・こども園ならではの光景です。 保育園・こども園のメリットの一つですね。