出張

へいわ

平和であることは、ありがたい。 同時に、平和であることには、一人一人が平和であること、あり続けることに参加しなければ、成り立たない。 何もしなくても、と言う訳にはいかない。他人まかでで、恩恵だけ受ける、っていのもいけない。

9時半から12時まで、一つ目の見学と意見交換。 教会の隣にでた売り屋を買い取って始めた保育園。 40人弱の園児が2歳以下の乳児クラス、以上の幼児クラスで生活。 民家を改造して保育園、と言うのは日本でもあるようですが、安全や園庭の基準を満たすことは重要です。 この園は、安全消防全て基準に達していながらも、家庭的な雰囲気で、園児が平和にゆったりと生活しています。 自宅の延長としての園、大家族の園という雰囲気です。 それぞれに、レッジョの考えが見え隠れする、とても整然としつつ、欲しいもの、子供の成長に沿った仕掛けがたくさん見えます。 園庭を眺めていると、保育士さんが一人の男の子を連れてきて「この子は、大人と遊びたいと言っているのですが、遊んでもらっていいですか?」と思い掛けないオッファーが。 チョークでコンクリートの地面にお絵描きした後は、部屋に入って遊びたい、ということで手を繋いでクラスに。 二人で机の上のビーズやタイルを金色の厚紙に並べあいっこして遊びました。意見交換の時間になったので、バイバイすると満足げな顔。 これは、決して過干渉ではなく、信頼できる先生が紹介してくれたおじいさん(私のこと)と遊ぶことで、満たされるのであれば、安心して平和な時間が過ごせるのであれば、”アリだな”と思います。

意見交換でも、平和な環境、言葉使いが子供達の行動や言葉にとても大きな影響を与えるので、日頃から優しい言葉かけ、乱暴な行動をや言葉を、乳児の頃から正していれば(善悪の判断)、幼児になった頃は、落ち着いた、平和なクラスになる、という話でした。

2時から、和光と同じクマがロゴマークの園の見学と質疑応答。 写真は全くNGだったので、その分目に焼き付けてきました。 いろんな工夫、こだわりが、あふれており、そこで毎日暮らすことで、自然と似た環境を求めるようになったり、その環境を崩さないよな自制心が育つのだろう、と思います。3歳児クラスの「お約束」ボードには、

1)友達、先生を尊敬する、2)忍耐強く、我慢する心の大切さ、3)自分に責任感を持つこと、4)相手の気持ちを理解し、同情心を持つこと、5)楽しむこと

と書かれていました。 ニュージーランドでは、満5歳の誕生日から、小学校に入学します(保護者が希望すれば。”まだ、早いな”と思ったら満6歳までは猶予されます)。今日は、その園児の最終日。 5つのお約束ボードの前で、みんなで平和に写真集を眺めたり、先生の話を聞きながらの一人の園児のための卒園式でした。とても、和気あいあい、平和な光景でした。